お知らせ[研究]_澳门赌场
/whatsnew/news_kenkyu
daily
1
2018/03/15 15:50:00 GMT+9
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生薬成分グリチルリチン酸によって誘導される新たな植物細胞死モデル系の確立_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250523
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>甘草に含まれる生理活性物質であるグリチルリチン酸は動物の特定のがん細胞において細胞死を誘導しますが、タバコ培養細胞においても細胞死を誘導することを発見しました。</li>
<li>タバコ培養細胞におけるグリチルリチン酸誘導性細胞死の過程で、ミトコンドリア膜電位の低下と脂質過酸化が生じることを明らかにしました。</li>
<li>本成果は、植物における酸化ストレス応答や細胞死機構の解明に貢献する、新たな植物バイオアッセイ系の構築と位置付けられます。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>熊本大学理学部4年(当時)の平瀬一真大学生と同大学院先端科学研究部の檜垣匠教授は、植物細胞のモデル系として広く利用されているタバコBY-2細胞を用いて、動物細胞における抗腫瘍作用が知られるグリチルリチン酸処理に対する細胞応答を解析しました。その結果、グリチルリチン酸は濃度?時間依存的に細胞死を引き起こすこと、さらにその過程でミトコンドリア膜電位の低下と脂質過酸化を伴うことを見出しました。</p>
<p>これらの成果は、グリチルリチン酸の抗腫瘍作用が、植物のモデル細胞系であるタバコBY-2細胞にも及ぶ可能性を示したものであり、植物におけるストレス応答や細胞死メカニズムの新たな研究基盤となることが期待されます。また、本成果は細胞死を指標とした植物用の化合物スクリーニング系やバイオアッセイ系の構築にも応用が可能です。</p>
<p>本研究成果は令和7年5月21日、科学雑誌「Biochemical and Biophysical Research Communications」に掲載されました。本研究はJST CRESTの支援を受けて実施されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p>今後、グリチルリチン酸による植物細胞死の分子機構をより詳細に解析することで、植物における酸化ストレス応答や細胞死機構の解明が期待されます。また、今回確立したタバコBY-2細胞を用いた実験系は、細胞死を指標とした植物向け化合物スクリーニングの基盤技術としても応用が可能です。将来的には、植物における環境ストレス耐性の改良や新規農薬評価系の構築など、農学分野への展開も期待されます。</p>
<p/>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>論文名:Glycyrrhetinic acid triggers lipid peroxidation-related cell death in tobacco BY-2 cells</p>
<p>著者:Kazuma Hirase, and Takumi Higaki*(責任著者)</p>
<p>掲載誌:Biochemical and Biophysical Research Communications</p>
<p>DOI:10.1016/j.bbrc.2025.152062</p>
<p>URL:<a href="https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2025.152062">https://doi.org/10.1016/j.bbrc.2025.152062</a></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release20250523.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_02_ja_2.png/@@images/8032ba3d-a877-4a15-b6fd-60f50cbdf9de.png" title="sdg_icon_02_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_02_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/05/23 15:00:00 GMT+9
ページ
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広西医科大学(中国)が熊本大学薬学部を表敬訪問_澳门赌场
/whatsnew/seimei/yakugaku20250523
<![CDATA[<p> 5月20日(火)、広西医科大学(中国)薬学部の<span>Wen Qiulin</span>薬学部党委員会書記長ら6名が薬学部を表敬訪問し、香月薬学部長、杉本副薬学教育部長らと懇談しました。</p>
<p> 今回の訪問は、広西医科大学と熊本大学との大学間交流協定に基づくものであり、会談では、冒頭に香月薬学部長が訪問団を歓迎し、双方の大学での最近の取組紹介や交流状況に関する意見交換が行われました。</p>
<p> その後、天然薬物学分野の塚本教授が研究室を紹介し、<span>HARI</span>助教が薬用植物園、薬草ミュージアムの案内、産業イノベーションラボラトリーに作品群が展示されているフェルメールのリ?クリエイト作品の紹介を行いました。</p>
<p> 今回の訪問を通し、今後の協力関係の強化に向け、理解を深める機会となりました。</p>
<p><img src="/whatsnew/seimei/u7jlwu/@@images/1587e252-5fca-4056-902f-56ae3ce60cc2.png" title="広西医科大学からの記念品贈呈.png" alt="広西医科大学からの記念品贈呈.png" class="image-inline"/></p>
<p>左から香月薬学部長と<span>Wen Qiulin</span>薬学部党委員会書記</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/seimei/7rtsrg/@@images/49fd0992-b13e-4b76-81b5-f1cc8fe92f42.png" title="集合写真.png" alt="集合写真.png" class="image-inline"/></p>
<p>参加者の集合写真</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/seimei/qc94ee/@@images/b74a62b0-92cd-410f-bebb-fe8d74340b65.png" title="会談.png" alt="会談.png" class="image-inline"/></p>
<p>会談の様子</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/seimei/11gv51/@@images/e63888b7-a5b5-49f9-95ac-66457ad22696.png" title="研究室見学.png" alt="研究室見学.png" class="image-inline"/></p>
<p>天然薬物学分野研究室 見学の様子</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/seimei/vph2re/@@images/53500ec8-d580-4f23-9e98-c979e78ba6da.png" title="植物園見学.png" alt="植物園見学.png" class="image-inline"/></p>
<p>薬用植物園 見学の様子</p>
<p/>
<p><img src="/whatsnew/seimei/xq21ke/@@images/e291af55-609e-4066-a4e3-98a039e4c53d.png" title="フェルメール見学.png" alt="フェルメール見学.png" class="image-inline"/></p>
<p>フェルメール作品 見学の様子</p>
<p/>
<p>熊本大学薬学部?大学院薬学教育部ホームページ(https://www.pharm.kumamoto-u.ac.jp)</p>
<p/>
<p> </p>
<p/>]]>
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研究
その他
2025/05/23 09:00:00 GMT+9
ページ
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白血病ウイルスが“ひっそりと感染する“仕組みを解明―白血病ウイルスHTLV-1の潜伏機構と新規サイレンサー領域の発見―_澳门赌场
/whatsnew/seimei/20250514
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>HTLV-1ゲノム内に、ウイルス自身の遺伝子発現を抑制する機能を持つ「サイレンサー領域」を同定。</li>
<li>サイレンサー領域の除去によりウイルス活性が亢進し、潜伏感染が解除され免疫細胞から排除されやすくなることを実証。</li>
<li>同サイレンサー領域を<span>HIV-1</span>に導入すると、<span>HIV-1</span>の潜伏性が増加することを実証。</li>
<li>HTLV-1潜伏解除に基づく新たな治療戦略への展開が期待される。</li>
</ul>
<p/>
<p>【概要説明】</p>
<p> 熊本大学ヒトレトロウイルス学共同研究センターの佐藤賢文教授、菅田謙治講師、<span>Akhinur Rahman</span>研究員、新村光輝学部生、小野昌弘客員教授(インペリアル?カレッジ?ロンドン准教授)らの研究チームは、<span>HTLV-1</span>(ヒト<span>T</span>細胞白血病ウイルス<span>1</span>型)<sup>※1</sup>が体内で<span>“</span>ひっそりとした感染<span>”</span>を成立させるための分子機構を解明しました。</p>
<p> 日本は、<span>HTLV-1</span>の感染者が特に多い地域の一つであり、このウイルスによる感染症の制御は、我が国における重要かつ緊急の課題となっています。多くの感染者は一生涯にわたり無症状のまま経過しますが、一部の方では、「成人<span>T</span>細胞白血病(<span>ATL</span>)<sup><span>※2</span></sup>」と呼ばれる難治性の白血病を発症することが知られています。<span>HTLV-1</span>は一度体内に侵入すると、自然な免疫の力だけで排除することが非常に難しく、その主な理由のひとつが「潜伏感染」と呼ばれる状態です。これは、ウイルスが自らの存在を巧みに隠すことで、免疫システムからの監視を逃れ、長期間にわたり体内に潜み続ける感染のかたちを指します。今回、研究チームは、白血病ウイルス<span> HTLV-1</span>が体内で長期間ひそかに潜伏できる仕組みを世界で初めて明らかにしました。ウイルスの設計図(ゲノム)内に、自らの活動を抑え込む「サイレンサー(<span>Silencer</span>)領域<sup>※3</sup>」を発見し、これがウイルス潜伏のカギを握っていることを示しました。</p>
<p> さらに、<span>HTLV-1</span>のサイレンサー領域を別のウイルス(<span>HIV-1</span>)に移植すると、<span>HIV-1</span>でも潜伏しやすくなることを実証。ウイルスの潜伏解除を狙った新しい治療法開発への道を切り拓く、大きな一歩となりました。</p>
<p>? 本研究成果は令和7年5月13日、国際科学誌『<span>Nature Microbiology</span>』に掲載されました。本研究は、日本医療研究開発機構(<span>AMED</span>)疾患基礎研究課 新興?再興感染症研究基盤創生事業(多分野融合研究領域)「多分野融合研究による<span>HTLV-1</span>感染症のウイルス感染病態全容解明」(課題番号24wm0325068h0002:研究代表者 佐藤賢文)、エイズ実用化対策事業「革新的核酸解析技術による<span>HIV </span>潜伏感染機序の解明と克服のための研究」(課題番号<span>24fk0410052h0003</span>:研究代表者 佐藤賢文)からの支援を受けて、熊本大学病院、聖マリアンナ医科大学、国際医療研究センター病院、琉球大学、鹿児島大学、今村総合病院、関西医科大学、英国インペリアル大学との共同研究として行われました。</p>
<p/>
<p><strong>【内容説明】</strong></p>
<p> ヒト<span>T</span>細胞白血病ウイルス<span>1</span>型(<span>HTLV-1</span>)は、ヒト免疫系の中核を担う<span>CD4</span>陽性<span>T</span>細胞に感染するレトロウイルスの一種です。本ウイルスは、感染細胞のゲノム<span>DNA</span>に自身の遺伝情報を組み込むという特徴を有しており、こうして宿主ゲノム内に組み込まれたウイルス遺伝子は「プロウイルス<sup>※4</sup>」と呼ばれます。このプロウイルス状態により、<span>HTLV-1</span>は宿主内に長期間潜伏し、持続感染を成立させることが可能となります。<span>HTLV-1</span>感染者の大多数は無症候のまま生涯を終えますが、約<span>2</span>~<span>5</span>%の感染者においては、数十年にわたる潜伏期を経て、成人<span>T</span>細胞白血病(<span>ATL</span>)と呼ばれる予後不良な血液悪性腫瘍を発症することが知られています。日本は世界有数の<span>HTLV-1</span>感染集積地域であり、現在も多くの感染者が<span>ATL</span>発症リスクを抱えながら日常生活を営んでいます。このような現状を踏まえ、<span>ATL</span>の発症メカニズムの解明および新規治療法の開発に向けた研究を国内において強力に推進することが、喫緊かつ重要な課題となっています。<span><br/> </span> 感染の初期段階において、<span>HTLV-1</span>はウイルスタンパクを活発に発現させ、新規感染を拡大させていきます。しかし、これらの感染細胞は、体内の免疫システム、特に<span>CD8</span>陽性<span>T</span>細胞によって速やかに認識?排除されてしまいます。そのため、潜伏感染時に体内に長期間残るのは、ウイルス遺伝子の発現を抑えた一部の感染細胞に限られます。この段階では、<span>HTLV-1</span>は必要最低限の遺伝子のみを発現させることで、免疫からの監視を回避しています。ウイルスが潜伏状態にある間も、感染した<span>T</span>細胞が分裂することで、ウイルスも細胞のゲノムに組み込まれた形で複製され、増えていくことが可能です。本研究では、<span>HTLV-1</span>が潜伏感染状態を保つために重要な働きをする「サイレンサー領域」をプロウイルスゲノム内に発見しました。</p>
<p>? 研究チームは、九州の医療機関と協力し、<span>HTLV-1</span>に実際に感染している患者さんの血液サンプルを用いて、感染細胞内でのプロウイルスの状態を「<span>ATAC-Seq</span>(アタックシーク)解析<sup>※5</sup>」という手法で詳しく調べました。その結果、ウイルスゲノムの中に、「クロマチン<sup>※6</sup>が開いた領域」が存在することを突き止めました(図1上)。さらにその領域の機能を調べたところ、同領域がウイルス遺伝子の転写を抑える機能を持つサイレンサー領域であることが確認されました <span>(</span>図1下<span>)</span>。同サイレンサー領域には<span>RUNX</span>(ランクス)<span>(Runt-related transcription factor)</span><sup> ※7</sup>を中心に様々な転写因子が複合体を形成することで、ウイルス遺伝子のスイッチを調節していることも分かりました。<br/> 次に、同領域に変異を加えたウイルスを人為的に作成し、細胞に感染させる実験を行いました。その結果、変異<span>HTLV-1</span>はオリジナルウイルスに比べてウイルス粒子の産生性が増加しており、潜伏感染状態が阻止されたことが分かりました。</p>
<p> <span>HTLV-1</span>と同じレトロウイルスであり、ヒトに対して後天性免疫不全症候群(エイズ)の原因となる<span>HIV-1</span>は、感染<span>CD4T</span>陽性細胞でウイルス産生が盛んに行われ、感染細胞に細胞死を誘導した結果、エイズを引き起こすことで知られます。<span>HIV-1</span>のプロウイルスには今回発見されたサイレンサーに相当する領域がなかったことから、2つのレトロウイルスの感染様式を決定する重要な役割を持つことが考えられました。そのことを証明するために、サイレンサー領域を導入した組換え<span>HIV-1</span>を作成し、感染実験を行ったところ、ウイルスの増殖性が低下し細胞死誘導が顕著に阻害されたことから、<span>HIV-1</span>が潜伏感染するウイルスに変化したことが示唆されました。</p>
<p>本研究では、次世代シークエンサー<sup>※8</sup>やシングルセル解析<sup>※9</sup>といった先端的研究手法に加え、免疫学的解析手法を駆使して、実際の患者検体を高精度に解析する多分野融合型の研究アプローチを実施しました。その結果、ウイルス発見から40年以上にわたり不明であったHTLV-1の潜伏感染メカニズム解明に迫るを重要な知見を得ました。</p>
<p>また、今回明らかにしたメカニズムは、ヒトレトロウイルスであるHTLV-1とHIV-1が、それぞれ潜伏感染および増殖感染という異なる感染経過をたどる主な要因であると考えられます。本知見は、ウイルスの進化過程および生存戦略を理解する上でも重要な新たな知見となります。</p>
<p>? HTLV-1が長期間にわたって体内に潜伏できる仕組みを分子レベルで明らかにした本研究は、<span>HTLV-1</span>感染者における病気の進行や再発の仕組み解明に大きく貢献するものです。また、サイレンサーの機能を標的とすることで、これまで難しかった<span>HTLV-1</span>の治療開発へ向かう新たな道が開かれました。</p>
<p/>
<p><strong>【用語解説】</strong></p>
<p><strong>※1:</strong><strong>HTLV-1</strong><strong>(ヒト<span>T</span>細胞白血病ウイルス<span>1</span>型)</strong></p>
<p>????? 白血病の一種である「成人<span>T</span>細胞白血病(<span>ATL</span>)」や神経疾患「<span>HAM/TSP</span>」の原因となるウイルス。主に<span>CD4</span>陽性<span>T</span>細胞という免疫の中核を担う細胞に感染する。</p>
<p><strong>※2:</strong><strong>成人<span>T</span>細胞白血病(<span>ATL</span>)</strong></p>
<p>HTLV-1感染に起因する予後不良な白血病。非常に長い期間の慢性持続感染を経て、一部の感染者が発症する。臨床病型として、くすぶり型?慢性型?リンパ腫型?急性型の4つがある。</p>
<p><strong>※3:</strong><strong>サイレンサー(<span>Silencer</span>)領域</strong></p>
<p>? 特定の遺伝子の働きを抑える<span>DNA</span>領域。今回発見されたのは、ウイルスが自らの遺伝子を抑えるためのもの。</p>
<p><strong>※4:</strong><strong>プロウイルス</strong></p>
<p>????? ウイルスの遺伝子がヒトの細胞の<span>DNA</span>に組み込まれた状態。潜伏感染ではこの状態が続く。</p>
<p>?</p>
<p><strong>※5:</strong><strong>ATAC-Seq</strong><strong>(アタックシーク)</strong><strong>解析</strong></p>
<p>????? 細胞内で“開いている<span>DNA</span>”領域を網羅的に調べる手法。その細胞でどの<span>DNA</span>領域が活発に働いているかを知るのに用いられる。</p>
<p><strong>※6:</strong><strong>クロマチン</strong></p>
<p>DNAがタンパク質と結びついた構造で、開いた状態では遺伝子の制御が行われやすい。</p>
<p><strong>※7:</strong><strong>RUNX</strong><strong>(ランクス)<span>(Runt-related transcription factor)</span></strong></p>
<p>? 血液細胞の分化や増殖に関わるヒトのタンパク質で、ウイルスがこれを利用することで“静かに<span>”</span>潜伏できるようになる。</p>
<p><strong>※8:次世代シークエンサー</strong></p>
<p>高速かつ大量のDNA/RNA配列情報を同時に読み取ることができる高性能なシーケンス技術およびその装置の総称。</p>
<p><strong>※9:シングルセル解析</strong></p>
<p>一つ一つの細胞を個別に取り出して解析を行い、細胞ごとの遺伝子発現やゲノム?エピゲノム情報、タンパク質発現などを明らかにする手法の総称。</p>
<p><strong>?</strong></p>
<p><strong>【論文情報】</strong></p>
<p>論文名:<span>Intragenic viral silencer element regulates HTLV-1 latency via RUNX complex recruitment.</span></p>
<p>著者:<span>Kenji Sugata, Akhinur Rahman, Koki Niimura, Kazuaki Monde, Takaharu Ueno, Samiul Alam Rajib, Mitsuyoshi Takatori, Wajihah Sakhor, Md Belal Hossain, Sharmin Nahar Sithi, M Ishrat Jahan, Kouki Matsuda, Mitsuharu Ueda, Yoshihisa Yamano, Terumasa Ikeda, Takamasa Ueno, Kiyoto Tsuchiya, Yuetsu Tanaka, Masahito Tokunaga, Kenji Maeda, Atae Utsunomiya, Kazu Okuma, Masahiro Ono, Yorifumi Satou.</span></p>
<p>掲載誌:<span>Nature Microbiology</span></p>
<p>DOI:<span>10.1038/s41564-025-02006-7</span></p>
<p/>
<p>URL:<span><a href="https://www.nature.com/articles/s41564-025-02006-7">https://www.nature.com/articles/s41564-025-02006-7</a></span></p>
<div>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250514.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF1,471KB)</div>
<div/>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<p/>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3269<br/>e-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp</p>
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/05/14 10:15:00 GMT+9
ページ
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日本初、翼竜類の新属新種命名_澳门赌场
/whatsnew/sizen/release20250513
<![CDATA[<p style="text-align: justify;"><span/>【発表の要点】</p>
<ul>
<li>翼竜の第6頸椎骨と判明。</li>
<li>アズダルコ科の新属新種のものであることを解明し、<em><span>Nipponopterus mifunensis</span></em><span> (</span>ニッポノプテルス?ミフネンシス<span>)</span>と命名。国内産の体化石に基づいて初めて命名された翼竜。</li>
<li>アズダルコ科として最古級の化石であり、白亜紀末のケツァルコアトルス等の大型翼竜と近縁であることが示された。</li>
</ul>
<p>【概要】 </p>
<p>日本の翼竜の記録は比較的少なく、白亜紀層からいくつかの断片標本が知られているにすぎません。この度、中国石河子大学 周 炫宇 博士、御船町恐竜博物館 池上 直樹 博士、ブラジルサンパウロ大学動物学博物館 ベガス ロドリゴ 博士、熊本大学研究開発戦略本部 技術専門員 吉永 徹 氏、元 熊本大学技術部 技術専門職員 佐藤 宇紘 博士、熊本大学大学院先端科学研究部 教授 椋木 俊文 博士、熊本大学 理事?副学長 大谷 順 博士、北海道大学総合博物館 教授 小林 快次 博士の研究チームは、御船層群産の翼竜化石標本を再検討し、<span>CT</span>スキャナーで得られたデータ等に基づいて、その系統学的位置づけを検証しました。その結果、この標本は日本産の翼竜としては、初めて新種として命名されるべきものであることがわかりました。また、この新種の翼竜はモンゴルのチュロニアン期?コニアシアン期の地層から産出している未命名のアズダルコ科の翼竜と最も近縁であり、後期白亜紀後半に北米に生息していた大型翼竜ケツァルコアトルスと同じ系統に属する結果が示されました。</p>
<p>【展開】</p>
<p>国内の翼竜化石の産出記録は依然として少なく、また、断片的なものに限定されるため、更なる化石の探索と収集が必要です。御船層群は、翼竜化石が複数産出している国内では希有な地層であり、更なる化石の発見が期待されます。</p>
<p>(論文情報)</p>
<p>論文名:Reassessment of an azhdarchid pterosaur specimen from the Mifune Group, Upper Cretaceous of Japan(日本の上部白亜系御船層群から産出したアズダルコ科翼竜標本の再検討)<br/>著者:周 炫宇 ,池上 直樹 ,ベガス ロドリゴ ,吉永 徹 ,佐藤 宇紘 ,?椋木 俊文 ,大谷 順 ,?小林 快次?<br/>掲載誌:英文科学雑誌「<span>Cretaceous Research(</span>クリテイシャス?リサーチ<span>)</span>」<span>Vol. 167</span><br/>doi:10.1016/j.cretres.2024.106046<br/>URL:<a href="https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195667124002192">https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0195667124002192</a></p>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release20250513.pdf">プレスリリース</a>(PDF1634KB)</p>
<p/>
<p>○本研究に関し、熊本大学の先生方がどのように研究に携わったのか、椋木教授より詳細をご紹介頂きました。</p>
<table>
<tbody>
<tr style="height: 301.984px;">
<td style="height: 301.984px;">
<p>?本<span>CT</span>撮影は、熊本大学<span>X-Earth</span>センターが管理するマイクロ<span>X</span>線<span>CT</span>スキャナで撮影したものです。当時のセンター長であった大谷博士(現熊本大学理事?副学長)が、御船町恐竜博物館 池上博士からのマイクロ<span>X</span>線<span>CT</span>スキャナを翼竜の頸椎骨化石の内部構造の検査に適用できないかとの相談に応じ、実施しました。</p>
<p>X線<span>CT</span>撮影では、<span>X</span>線ビームハードニングによるものや供試体(試料)設置方法に伴う、いわゆるアーティファクト(擬像)が生じることがあります。特に、化石のような岩石試料ではその影響が画像に現れやすい傾向があります。アーティファクトが生じると、画像の解釈を間違えることがあるため、供試体の設置、適切な撮影条件の決定、再構成画像の点検を慎重に行う必要があります。センター内で協議し、供試体の設置およびX線<span>CT</span>撮影は熊本大学研究開発戦略本部 技術専門員 吉永氏と元 熊本大学技術部 技術専門職員 佐藤氏が行い、得られたX線<span>CT</span>画像の確認を熊本大学大学院先端科学研究部 椋木が行いました。?</p>
<p style="text-align: right;">熊本大学大学院先端科学研究部 教授 椋木 俊文</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_15_ja_2.png/@@images/69826231-83a5-403b-bc72-0ee8456ad4e2.png" title="sdg_icon_15_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_15_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/05/13 13:00:00 GMT+9
ページ
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FRONTEO と熊本大学、Drug Discovery AI Factory を活用した 新たながん治療法探索に関する共同研究を開始_澳门赌场
/whatsnew/seimei/copy2_of_Kumamoto-FRONTEO-Project
<![CDATA[<p>株式会社 FRONTEO(本社:東京都港区、代表取締役社長:守本 正宏、以下 FRONTEO)と 熊本大学大学院 生命科学研究部 消化器外科学講座(所在地:熊本市、以下 熊本大学)は、 2025 年 4 月 14 日付で、ライフサイエンス AI 分野(AI 創薬領域)の新たながん治療法探索に 関する共同研究を開始することをお知らせします。</p>
<p/>
<p/>
<p>本研究では、FRONTEO が自社開発の特化型 AI「KIBIT(キビット)」を活用した AI 創薬支 援サービス「FRONTEO Drug Discovery AI Factory」(以下 DDAIF)*の独自の解析手法を活 用し、特定のがん種に対して治療効果のある既存薬を抽出し、熊本大学が細胞実験や動物実験、 臨床データの調査などを通じて仮説の検証を行います。</p>
<p>熊本大学は、患者さんの心に寄り添い、「病む人の気持ち」を大切にする全人的医療を提供し ています。最新の情報に基づく、病状や進行度に応じた最良の治療法を提供するため、基礎から 臨床まで網羅した積極的な研究活動を行っています。今回の共同研究はその一環です。</p>
<p> FRONTEO は、KIBIT の自然言語処理技術(日米特許取得済み)を用いた革新的な AI ソリュ ーションの研究開発と社会実装を通じて、医学?薬学領域の学術研究の発展と医療の質向上、 人々の健康に貢献してまいります。</p>
<p>* DDAIF:AI と創薬に精通した FRONTEO の創薬エキスパートが、既知の文献情報から未知の関 連性を発見する FRONTEO の自社開発した特化型自然言語処理 AI「KIBIT(キビット)」と独自の解 析手法を駆使し、標的分子?適応症探索やその裏付けとなる仮説を提供する AI 創薬支援サービス URL: <a href="https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/">https://lifescience.fronteo.com/products/drug-discovery-ai-factory/</a></p>
<p>■既知の文献情報から未知の関連性を発見する独自技術について FRONTEO は、DDAIF において、自社開発の特化型 AI「KIBIT」(URL: https://www.fronteo.com/kibit/)の、既知の文献情報から記載のない未知の関連性を発見す る独自技術を用いて、疾患関連性の高い未報告の標的分子を抽出し、その根拠となる疾患メカニ ズムなどの仮説とともに提示するソリューションを提供しています。近年、膨大な文献情報か ら、研究者が求める情報に効率的にアクセスするための技術や方法論に関する研究は進んでいる 一方、既知の文献情報からの新しい発見は、未だ研究者自身の発想力や偶然に依存しています。 当社の DDAIF における革新的アプローチは、こうした非連続的な発見を科学的?体系的に実現 することを可能とするものです。</p>
<p>【参考】2024 年 9 月 9 日付プレスリリース:既知の文献情報から記載のない「未知の関連性を 体系的かつ効率的に発見する自然言語処理技術」を特許出願 文献検索の常識を覆し広く科学に 革新をもたらす新技術, <a href="https://www.fronteo.com/pr/20240909">https://www.fronteo.com/pr/20240909</a></p>
<p>■FRONTEO について URL:https://www.fronteo.com/ FRONTEO は、自社開発の特化型 AI「KIBIT(キビット)」の提供を通じて、日夜、社会課題と 向き合う各分野の専門家の判断を支援し、イノベーションの起点を創造しています。当社独自の 自然言語処理技術(日米特許取得)は、汎用型 AI とは異なり、教師データの量およびコンピュ ーティングパワーに依存することなく、高速かつ高精度での解析を可能にします。加えて、解析 した情報をマップ化(構造を可視化)する特許技術を活用することで、「KIBIT」が専門家のイ ンサイトにダイレクトに働きかけることができ、近年、KIBIT の技術が創薬の仮説生成や標的探 索にも生かされています。</p>
<p>KIBIT の独自技術およびアプローチを通じて、「記録に埋も れたリスクとチャンスを見逃さないソリューションを提供 し、情報社会のフェアネスを実現する」理念の実現に向け て、ライフサイエンス AI、ビジネスインテリジェンス、経 済安全保障、リーガルテック AI の各分野で社会実装を推進 しています。</p>
<p>2003 年 8 月創業、2007 年 6 月 26 日東証マザーズ(現:東証グロース)上場。日本、米国、 韓国、台湾で事業を展開。第一種医療機器製造販売業許可取得、管理医療機器販売業届出。資本 金 898,618 千円(2024 年 8 月 31 日時点)。</p>
<p>※FRONTEO、KIBIT、Drug Discovery AI FactoryはFRONTEOの日本および欧州、米国、韓国 における商標または登録商標です。</p>
<p/>]]>
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研究
その他
2025/05/09 17:05:00 GMT+9
ページ
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TSMC慈善財団、熊本大学及び菊陽町の医療分野における連携協力に関する協定締結式を開催しました_澳门赌场
/whatsnew/seimei/copy_of_Kumamoto-TSMC-Project
<![CDATA[<p>令和7年4月17日、菊陽町役場において、<span>TSMC</span>慈善財団、熊本大学及び菊陽町の医療分野における連携協力に関する協定締結式を開催しました。</p>
<p><img src="/whatsnew/seimei/DSC09924.JPG/@@images/32b1483c-162b-42ed-af87-52583a5148c2.jpeg" title="DSC09924.JPG" alt="DSC09924.JPG" class="image-inline"/></p>
<p>このイベントは昨年7月に本学にて発足式が行われた「熊本<span>―TSMC</span>健康長寿プロジェクト」の一環として、菊陽町において地域の健康と長寿への取り組みを行っていくにあたり、<span>TSMC</span>慈善財団、熊本大学及び菊陽町の3者で強固な連携協力を結ぶことをを目的としています。</p>
<p>イベントは、運動支援のデモンストレーションからスタートしました。スタジオで行われたこのデモンストレーションでは、<span>TSMC</span>慈善財団のソフィー会長も菊陽町の参加者に混じり、笑顔で運動を体験されました。続いて行われた記念撮影では、菊陽町マスコットキャラクターの「キャロッピー」が登場し、会場は温かい雰囲気に包まれました。</p>
<p>締結式では、本事業の概要説明が本学の富澤理事?副学長、山縣健康長寿代謝制御センター長から行われ、その後の代表者挨拶では<span>TSMC</span>慈善財団のソフィー会長、熊本大学の小川学長、菊陽町の?本町長からそれぞれ挨拶を述べられました。引き続き3者による協定への署名が行われ、地域における医療連携の強化や住民の健康増進に向けて強固な連携体制を築くことを約束しました。</p>
<p>イベント後には、報道対応が行われ、本学の富澤理事?副学長、山縣健康長寿代謝制御センター長が報道関係者の質問に応じました。今後のプロジェクト展開に関する具体的な説明が行われ、多くの報道機関から熱心な質問が飛び交いました。</p>
<p>この連携協定を重要な一歩とし、<span>3</span>者のさらなる関係強化、プロジェクトの今後の進展が期待されます。</p>
<p> ※当日の様子は、生命科学研究部のホームページ(<span><a href="http://www.medphas.kumamoto-u.ac.jp/" target="_blank" rel="noopener noreferrer">http://www.medphas.kumamoto-u.ac.jp/</a></span>)でご覧頂けます。</p>
<p/>
<p> </p>
<p/>]]>
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研究
その他
2025/05/08 14:00:00 GMT+9
ページ
-
見落としていた細胞の変化に気づく、新しい観察のかたち ?深層学習による画像復元で細胞質分裂のはじまりを明らかに?_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250508
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>植物細胞が分裂するときに形成される「細胞板」の初期形成部位に、アクチン繊維が局在することを明らかにしました。</li>
<li>顕微鏡で捉えた映像の画質を深層学習を用いて復元することで、従来の観察では見逃されてきた細胞内の変化を高精度に観察できるようになりました。</li>
<li>画像復元によって得られたアクチン繊維の新たな局在パターンの発見は、従来の観察手法や薬剤処理による検証実験でも確認され、深層学習による画像処理に依存しない実在の構造であることが裏付けられました。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>熊本大学大学院先端科学研究部の菊池涼夏特別研究員(当時)(現?山口大学大学院創成科学研究科?助教)、同大学理学部4年生の神鷹卓己大学生(当時)、同大学院先端科学研究部の檜垣匠教授らからなる研究グループは、深層学習による顕微鏡画像の画質復元技術を活用して、植物細胞の分裂における初期の細胞板形成過程を可視化し、アクチン繊維の新たな局在パターンを明らかにしました。</p>
<p>細胞内の繊細な構造を観察するには、顕微鏡を使って鮮明な画像を撮影する必要がありますが、強い光を長時間当てることで細胞が傷んでしまう「光毒性」や「退色」という問題があります。そのため、できるだけ弱い光で撮影する必要がありますが、そのぶん画像が暗くなり、微細な構造が見えにくくなるというジレンマがありました。</p>
<p>本研究では、この問題を解決するために、短時間の露光で撮影した画像を深層学習で明瞭に復元する技術を活用し、細胞分裂のごく初期段階でのアクチン繊維の挙動を高精度に捉えることに成功しました。その結果、アクチン繊維が細胞板の形成が始まる部位に集まる様子が確認されました。これは、アクチン繊維が細胞板の初期構築に関与していることを示唆する新たな証拠と考えられます。</p>
<p>本研究成果は令和7年5月8日、科学雑誌「Plant Cell Reports」に掲載されました。本研究はJST CREST(JPMJCR2121)の支援を受けて実施されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p>本研究で活用した画像復元技術は、細胞へのダメージを抑えながら、これまで見えにくかった細胞内の変化を鮮明にとらえる新しい観察手法として注目されます。細胞分裂のごく初期に起こるアクチン繊維の動きを明確に捉えられたことにより、植物がどのようにして新しい細胞をつくるのか、その仕組みをより深く理解する手がかりが得られました。</p>
<p>今後は、この技術を他の植物や細胞にも応用することで、細胞分裂だけでなく、成長や形づくりといったさまざまな生命現象の可視化が進むと期待されます。また、画像の“見えにくさ”を補い、研究者が細胞のふるまいに気づくためのサポートとして、将来的には幅広い生物学研究や薬剤評価などへの応用が期待されます。</p>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>論文名:Distinct actin microfilament localization during early cell plate formation through deep learning-based image restoration</p>
<p>著者:Suzuka Kikuchi, Takumi Kotaka, Yuga Hanaki, Minako Ueda, and Takumi Higaki*(責任著者)</p>
<p>掲載誌:Plant Cell Reports</p>
<p>DOI:10.1007/s00299-025-03498-7</p>
<p>URL:<a href="https://link.springer.com/article/10.1007/s00299-025-03498-7">https://doi.org/10.1007/s00299-025-03498-7</a></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250508-3.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_02_ja_2.png/@@images/8032ba3d-a877-4a15-b6fd-60f50cbdf9de.png" title="sdg_icon_02_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_02_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/05/08 13:00:00 GMT+9
ページ
-
燃料電池触媒の非白金化へ前進 ~高耐久性コバルト触媒の開発に成功~_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250430
<![CDATA[<p style="text-align: justify;"><span>【ポイント】</span></p>
<ul>
<li>14員環コバルト錯体を用いて燃料電池用非白金触媒を開発しました。</li>
<li>開発したコバルト触媒は、燃料電池内の酸素還元反応、さらには水分解による水素生成反応においても、高い耐久性を発揮しました。</li>
<li>原子?分子レベルのスケールでの詳細な構造解析を基に、高耐久?高活性非白金触媒の設計指針を示しました。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;">【概要説明】</p>
<p>熊本大学大学院先端科学研究部の大山順也准教授、同大学院自然科学教育部のZhiqing Feng大学院生(博士後期課程<span>3</span>年)、東京科学大学物質理工学院の難波江裕太准教授、静岡大学の守谷誠准教授、旭化成らの共同研究グループは、燃料電池の酸素還元反応に対して耐久性の高い非白金触媒の開発に成功しました。</p>
<p>燃料電池の中でもプロトン交換膜を用いるタイプの燃料電池が自動車などで実用化されていますが、その触媒に高価で希少な白金が用いられており、これが燃料電池の普及拡大の妨げとなっています。この問題を解決するために非白金触媒の開発が進められていますが、非白金触媒は一般的に耐久性が低いという問題を抱えており、実用化への大きな障壁となっています。</p>
<p>本研究では、燃料電池の酸素還元反応に対して、14員環コバルト錯体を用いることによって、従来の鉄系触媒より耐久性が著しく高い触媒を開発することに成功しました。さらに、今回開発したコバルト触媒は水電解による水素発生反応に対しても高い耐久性を示しました。原子分解能電子顕微鏡観察、放射光分析、結晶構造解析、量子化学計算など様々な手法を用いた触媒解析によって、今回開発したコバルト触媒は活性点構造がコンパクトで且つ歪みが小さいために、反応中に活性点から金属が溶出しにくく、これが高い耐久性を示した要因であると明らかになりました。今後この知見を基にした触媒開発によって燃料電池触媒や水電解触媒の非白金化が進展すると期待されます。</p>
<p>本研究はJST GteX (JPMJGX23H0)、JST SPRING (JPMJSP2127)、NEDO、科学研究費助成事業<span>(</span>23H01762)の支援を受けて実施したものです。本研究成果は令和7年4月25日に科学雑誌「Journal of the American Chemical Society」に掲載されました。</p>
<p>?【今後の展開】</p>
<p>本研究で耐久性の高いコバルト触媒を開発できただけでなく、耐久性向上の鍵となる構造について知見が得られました。これは次の触媒設計指針となる重要なものです。今後、この指針を基にして触媒構造の開発が進むことで、燃料電池の非白金化技術が進展していくと期待されます。</p>
<p><br/>【論文情報】</p>
<p>論文名:<span>Fourteen-Membered Macrocyclic Cobalt Complex Structure as a Potential Basis for Durable and Active Non-Platinum Group Metal Catalysts for Oxygen Reduction and Hydrogen Evolution Reactions</span></p>
<p>著者:<span>Zhiqing Feng, Junya Ohyama, Soutaro Honda, Yasushi Iwata, Keisuke Awaya, Masato Machida, Masayuki Tsushida, Ryota Goto, Takeo Ichihara, Makoto Moriya, Yuta Nabae</span></p>
<p>掲載誌:<span>Journal of the American Chemical Society</span></p>
<p>doi:10.1021/jacs.5c01306</p>
<p>URL:<span><a href="https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/jacs.5c01306">https://pubs.acs.org/doi/full/10.1021/jacs.5c01306</a></span></p>
<p/>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250430.pdf">プレスリリース</a>(PDF0.54KB)</p>
<p><br/><br/></p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_07_ja_2.png/@@images/aaab6e72-31b0-4f6e-aeb0-281c879eca6e.png" title="sdg_icon_07_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_07_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/04/30 13:00:00 GMT+9
ページ
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世界で初めてX線CTで先史時代の網を再現~縄文時代の網の構造解明と縄文時代のSDGs?網製品の土器作りへの再利用を立証~_澳门赌场
/whatsnew/zinbun/copy_of_20241211
<![CDATA[<p><研究の内容></p>
<p> 熊本大学名誉教授の小畑弘己(おばた?ひろき)教授らは、これまでその構造がまったく不明であった縄文時代の網製品(漁網)を土器の中や表面に残る圧痕から復元することに成功しました。</p>
<p>縄文時代の網製品は実物が愛媛県の船ヶ谷遺跡(縄文時代晩期)から発見されていましたが、網の構造についてはまったく不明な状態でした。そこで、小畑教授らは、北海道の日高地方や石狩低地から発見される「網状混和物」を含む土器、さらには九州地方を中心に発見される組織痕土器の網圧痕に注目し、<span>X</span>線<span>CT</span>やレプリカ法などの手法を用いて、それらの撚糸のサイズや撚り方向、結び方、網目サイズなどを復元し、網の構造を復元するとともに、土器製作において、使用済みの漁網もしくは網製品が再利用されている事実を明らかにしました。</p>
<p>本研究は、これまで実物が少なく、立証できなかった縄文時代の網を、土器に残る痕跡「圧痕(スタンプ)」から復元するという着想と、それを可能にする<span>X</span>線<span>CT</span>技術から生まれたもので、世界でも初めての試みであり、高い学術的重要性と、同様の背景をもつ地域考古学の有機物製品の復元研究に寄与する可能性を秘めた研究と言えます。</p>
<p>本成果は令和7年4月<span>18</span>日(英国同日)に英国の考古科学雑誌「<span>Journal of Archaeological Science</span>」でオープンアクセスで公開されました。また、本研究とその公開は文部科学省学術変革領域研究(<span>A</span>)「土器を掘る」および日本学術振興会科学研究費補助金(基盤<span>A</span>)の支援の下で行われました。</p>
<p><strong/></p>
<p><本論文の内容と意義></p>
<p>網製品の種類を同定するには、網の詳細な構造(作り方)復元が手掛かりとなります。これらの問題を解決するため、小畑教授らは、新ひだか町博物館、浦河町立郷土博物館、様似郷土館、北海道埋蔵文化財センター、鹿児島県立埋蔵文化財センター、熊本大学X-Earth Centerの全面的な協力を得て、7遺跡24点の静内中野式土器と20遺跡80点の組織痕土器をX線CT撮影やレプリカの作製を行い、調査しました。</p>
<p>その結果、<u>静内中野式土器の場合、撚糸は1段左撚り、結び方は「本目(ほんめ)結び」、組織痕土器の場合、撚糸は1段右撚り、結び方は「止め結び」であり、</u><u>両者とも従来予想されていた結び方ではありませんでした。</u>さらに<u>組織痕土器のうち、とくに6.5mmより小さい網目サイズのものには、漁網の作り方と異なる布織りの技術が用いられており、</u>これらは漁網ではなく、袋などの網製品であることが明らかになりました。これは、組織痕土器の網が、土器粘土と型との間に敷かれた離型剤としての役割を果たしており、できるだけ細かな目のものが求められたためです。逆に<u>静内中野式土器の場合は、網目サイズが大きいものばかりであり、</u>土器粘土紐の芯材として入れるためにできるだけ長い漁網(網目サイズが大きい)が好まれた結果と言えます。さらに、静内中野式土器の場合はサイズの異なる網が同じ土器の芯材として利用されていること、組織痕土器の場合は破れた網も使用されていることから、素材は不明(おそらく植物繊維)ですが、寿命が短く使えなくなった網製品や漁網を土器の素材や道具として再利用するという行為が行われていたと推定されます。これはまさに縄文時代のSDGsと言えます。よって、これらの圧痕は当時の両文化における漁網のすべてを表すものではないという結論に達しました。</p>
<table style="width: 815px;">
<tbody>
<tr>
<td style="width: 380.469px;"><img src="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/250428_gazou1.jpg/@@images/57c71941-a923-402a-83e6-78ab29763b53.jpeg" title="250428_gazou1.jpg" height="383" width="268" alt="250428_gazou1.jpg" class="image-inline"/></td>
<td style="width: 429.531px;"><img src="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/250428_gazou2.jpg/@@images/a3b4a33b-48d0-4a4a-b835-f75ba92e2f9a.jpeg" title="250428_gazou2.jpg" height="389" width="270" alt="250428_gazou2.jpg" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td style="width: 380.469px;">
<p>図1 北海道静内中野式土器と調査対象遺跡(上段)および九州組織痕土器と調査対象遺跡(下段)</p>
</td>
<td style="width: 429.531px;">
<p>図2 静内中野式土器と内部のX線断層?X線CT3D画像?透過画像</p>
</td>
</tr>
<tr>
<td style="width: 380.469px;"><img src="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/250428_gazou3.jpg/@@images/bf88abb1-6ed3-4fd9-bbdf-e46da49d3af5.jpeg" title="250428_gazou3.jpg" height="342" width="309" alt="250428_gazou3.jpg" class="image-inline"/></td>
<td style="width: 429.531px;"><img src="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/250428_gazou4.jpg/@@images/4494f9c1-c8f7-4fee-b514-751b026947ad.jpeg" title="250428_gazou4.jpg" height="350" width="331" alt="250428_gazou4.jpg" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td style="width: 380.469px;">
<p>図3 静内中野式土器の結び目のX線CT3D画像と結び方の復元写真</p>
<p>撚糸が主として横方向に緊張されるので、撚糸が動いて、ずれが生じているが、基本的に「本目結び」(<span>Reef knot</span>)およびその変形である「ひばり結び」(<span>Cow hitch knot</span>)(中央最下段模式図)で結ばれていることがわかる。</p>
</td>
<td style="width: 429.531px;">
<p>図4 九州地方の組織痕土器の網圧痕の実測図</p>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table>
<tbody>
<tr>
<td><img src="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/250428_gazou6.jpg/@@images/2898d1c3-e08c-497a-80cd-50e05c76baf6.jpeg" title="250428_gazou6.jpg" height="486" width="394" alt="250428_gazou6.jpg" class="image-inline"/></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p/>
<p/>
<p>【詳細】<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release20250428.pdf">プレスリリース</a>(PDF1.9MB)<br/><br/><br/></p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_09_ja_2.png/@@images/c78e20a3-5bea-4d6c-80f1-d2db58bf76ca.png" title="sdg_icon_09_ja_2.png" alt="sdg_icon_09_ja_2.png" class="image-inline"/>????</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong>お問い合わせ</strong><br/>熊本大学大学院社会科学研究部<br/>担当:(名誉教授)小畑 弘己<br/>電話:096-342-2414</address>]]>
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研究
2025/04/30 10:00:00 GMT+9
ページ
-
発生医学研究所の岡江寛明教授が「令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞」を受賞_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250410
<![CDATA[<p>この度、発生医学研究所の岡江寛明教授が、令和7年度文部科学大臣表彰 科学技術賞を受賞しました。<br/>この賞は、我が国の科学技術の発展等に寄与する可能性の高い独創的な研究又は開発を行った者に対し贈呈されるものです。<br/><span style="font-size: 11pt;"><span class="markzdtzzuhbq">岡江</span>教授は、ヒト胎盤の発生、機能、疾患病態等の研究を進める上で有用な、ヒト胎盤幹細胞(TS細胞)の樹立に世界で初めて成功したことが高く評価され、この度の受賞となりました。</span></p>
<p><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/img02.jpg/@@images/6b1815e7-4de5-43ba-b335-1eb7fbd5d57e.jpeg" title="img02.jpg" alt="img02.jpg" class="image-inline"/></p>
<p/>]]>
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研究
2025/04/22 14:05:29.773771 GMT+9
ページ
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革新的なディープラーニングモデルを開発 ENDNet:サブグラフマッチングのための余分ノード判定ネットワーク_澳门赌场
/whatsnew/sizen/copy_of_20250217
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>サブグラフマッチングの精度を大幅に向上させる新たなディープラーニングモデルを開発</li>
<li>データグラフ内の「余分ノード」を特定?中和する独自技術を実現</li>
<li>オープンデータセットにおいて最大<span>99.1%</span>の高精度を達成</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p> 熊本大学大学院自然科学教育部 城谷昌季 博士前期課程学生、熊本大学大学院先端科学研究部 尼﨑太樹 教授、木山真人 同助教らの研究グループは、グラフデータから特定のパターンを高精度に検出する革新的な機械学習のディープラーニングモデル「<span>ENDNet</span>」を開発しました。</p>
<p>【取組内容】</p>
<p> 本研究では、大きなデータグラフ内から特定のクエリグラフ(パターン)を見つけ出す「サブグラフマッチング」の課題に取り組み、余分なノード(節点)を検出?中和する新たな手法を提案しています。従来のグラフニューラルネットワーク(<span>GNN</span>)では、データグラフ内の余分なノードや接続がマッチング精度を低下させる問題がありましたが、開発した「<span>ENDNet</span>(<span>Extra-NodeDecision Network</span>)」は、これらの余分ノードを特定し、その影響を除去することで高精度なマッチングを実現します。本研究成果は、「<span>IEEE ACCESS</span>」に<span>2025 </span>年<span>2 </span>月<span>18 </span>日に掲載されました。</p>
<p>【背景】</p>
<p> サブグラフマッチングは、グラフ理論における基本的な問題であり、創薬、情報検索、コンピュータビジョン、自然言語処理など多様な分野に応用されています。しかし、計算複雑性の高さから、効率的かつ高精度なアルゴリズムの開発が課題となっていました。従来の学習ベースのアプローチでは、データグラフに含まれる余分なノードや接続がマッチング精度を低下させるという問題がありました。特に、グラフニューラルネットワーク(<span>GNN</span>)は情報集約プロセスにおいて、クエリグラフに対応しない余分なノードの特徴も伝播させてしまうため、正確なマッチングが困難でした。</p>
<p>【成果】</p>
<p>ENDNet は次の<span>3 </span>つの革新的なメカニズムを組み合わせています:</p>
<p>?1.余分ノード判定機構<span>: </span>非正規化マッチング行列を用いて余分ノードを特定し、その特徴値をゼロに設定して影響を排除</p>
<ol start="2">
<li>単方向伝播機構<span>: </span>クエリグラフとデータグラフ間で対応するノードの特徴を効果的に近づける</li>
</ol>
<ol start="3">
<li>共有グラフ畳み込みネットワーク<span>: </span>シグモイド関数を活用した新たな畳み込み処理により特徴抽出を最適化</li>
</ol>
<p>?4 つのオープンデータセット(<span>COX2</span>、<span>PROTEINS_full</span>、<span>DD</span>、<span>SYNTHETIC</span>)での実験により、<span>ENDNet </span>は既存の最先端モデルである<span>AEDNet </span>を上回る性能を示しました。特に<span>COX2 </span>データセットでは、精度を<span>91.6%</span>から<span>99.1%</span>へと大幅に向上させました。また、アブレーション研究により、提案したすべてのメカニズムの有効性が確認されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p> 本研究で開発された<span>ENDNet </span>は、生体ネットワーク解析、分子構造の類似性検索、ソーシャルネットワーク分析など、様々な実用的なグラフマッチングタスクに応用できます。特に化学分子のような比較的小規模の実世界データに対して効果的であり、将来的には大規模グラフへの適用も期待されます。</p>
<p>研究成果は<span>GitHub </span>で公開されており、他の研究者や開発者が活用できるようになっています。</p>
<p><span><a href="https://github.com/ms1211/ENDNet">GitHub - ms1211/ENDNet</a></span></p>
<p>?(論文タイトル)ENDNet: Extra-Node Decision Network for Subgraph Matching</p>
<p>(論文著者)城谷昌季、尼﨑太樹、木山真人</p>
<p>(掲載雑誌)IEEE ACCESS 2025 年<span>2 </span>月掲載</p>
<p><span><a href="https://ieeexplore.ieee.org/document/10891771">ENDNet: Extra-Node Decision Network for Subgraph Matching | IEEE Journals & Magazine | IEEE Xplore</a></span></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250414.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_09_ja_2.png/@@images/18ac5cdf-a729-4a68-b05f-2defc6e8fbe3.png" title="sdg_icon_09_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_09_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学大学院先端科学研究部<br/>担当:助教 木 山 真 人<br/><span>電話:096-342-3847</span><br/>
<p>E-mail:masato<span>※</span>cs.kumamoto-u.ac.jp</p>
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
<p/>
</address>]]>
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研究
2025/04/14 21:00:00 GMT+9
ページ
-
国際先導研究「腎臓を創る」を発足 ~移植可能な次世代腎臓オルガノイドを目指した グローバルネットワーク~_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/copy_of_20150205
<![CDATA[<p/>
<table>
<tbody>
<tr>
<td>
<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>成熟して機能を持つ移植可能なヒト腎臓オルガノイド<sup>*1</sup>を作ることを目指し、熊本大学を中心とする国内4施設、海外5施設が6年間の国際共同研究を行う。</li>
<li>若手研究者を積極的に海外に派遣して、研究を進めるとともに、国際的研究人材を育成する。</li>
<li>これによって、多くの若手研究人材を輩出するとともに、移植可能なヒト腎臓オルガノイド作製に大きく前進する。</li>
</ul>
</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p/>
<p/>
<p>腎臓は再生できない臓器です。世界人口の約<span>10%</span>が慢性の腎臓病を患っているとされており、<span>200</span>万人以上が人工透析や腎移植を受けています。その一方で、根治的治療法は存在せず腎移植のドナーも圧倒的に不足しています。わが国でも臓器移植希望者の<span>88</span>%は腎臓が対象です(約<span>14,500</span>人)。しかしながらドナー数が少なく、腎臓移植まで平均して<span>14</span>年<span>9</span>ヶ月の待機期間となっているのが現状です。</p>
<p>複雑な構造と機能を有する腎臓を人工的に作るということは夢物語とされていましたが、<span>2014</span>年に我々は「腎臓オルガノイド」と呼ばれるミニチュアの腎臓を試験管の中で作り出すことに成功しました。この発見が転機となり、この<span>10</span>年で腎臓オルガノイドは遺伝性腎疾患の病気の仕組みを解明する研究などに用いられつつあります。</p>
<p>本計画は将来の移植医療のために、この技術を更に発展させ、高次な構造<sup>*2</sup>と機能?成熟度を持つ次世代腎臓オルガノイドを作製することを目的とします。ヒト発生学、微細な装置を使った技術、新規全胚培養システム、さらには動物の体内で臓器を作る技術など、多様かつ最先端の手法を結集することで、より成熟し機能を有する移植可能な腎臓オルガノイドを目指します。そのために国内、海外の研究者が強固な国際研究ネットワークを形成して共同研究を行うとともに、その中で若手研究者を流動させることによって次世代のリーダーを育成します。</p>
<p><br/> (URL:<span><a href="https://creating-kidney.jp">https://creating-kidney.jp</a></span>)</p>
<p>本研究は日本学術振興会 科学研究費 国際共同研究加速基金(国際先導研究)の採択を受けて、6年強(<span>2024</span>年<span>12</span>月から<span>2031</span>年<span>3</span>月まで)の期間で実施されるものです。<span>2024</span>年度の採択は全国で<span>5</span>件、生命科学系は<span>2</span>件のみであり、熊本大学として初めての採択になります。生命科学系としては九州初でもあります。</p>
<p><span><a href="https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/35_kokusai/05_sendou/ichiran.html">https://www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/35_kokusai/05_sendou/ichiran.html</a></span></p>
<p>国際共同研究加速基金(国際先導研究)は、優れた国際共同研究に対して基金による柔軟性の高い大規模?長期間の支援を実施することによる、独創的、先駆的な研究の格段の発展を目的とするものです。 我が国の優秀な研究者が率いる研究グループが、国際的なネットワークの中で中核的な役割を担うことにより、国際的に高い学術的価値のある研究成果の創出のみならず、当該学術分野全体の更なる国際化、研究水準の高度化を目指します。 さらに、ポストドクターや大学院生が参画することにより、将来、国際的な研究コミュニティの中核を担う研究者の育成にも資するとともに、国際共同研究の基盤の中長期的な維持?発展につながることを期待するものです。<br/> <br/> 詳細: <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2025_file/release250410-2.pdf">プレスリリース本文 </a> (PDF 293KB)</p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学発生医学研究所 腎臓発生分野<br/> 担当:教授 西中村 隆一(にしなかむら りゅういち)<br/> 電話/Fax: <br/>096-373-6615<br/> e-mail:ryuichi<span>※</span>kumamoto-u.ac.jp<br/> (迷惑メール対策のため@を※に置き換えております)</address>
<p/>]]>
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研究
2025/04/14 20:05:00 GMT+9
ページ
-
キャンパス内の廃木材を再活用した「くまだいの木」SDGsグッズの販売について_澳门赌场
/whatsnew/koho/2025/20250410
<![CDATA[<p> 熊本大学では、キャンパス内の廃木材を有効活用し、下記のとおりコースターやペン立てといった実用的な木製グッズ「くまだいの木」シリーズとして商品化、販売を開始いたしました。本取り組みは、教育学部美術科 松永拓己教授が中心となり、美術科の学生と協働して進めたもので、持続可能な開発目標(<span>SDGs</span>)を意識した活動であり、大学としての環境教育や地域社会への貢献をさらに深めるものです。</p>
<p> 本学では、倒木や整枝、剪定により、年間を通して一定量の木材廃棄が生じています。これらを資源として再活用することにより、廃棄物の削減?循環型資源の活用?環境教育の推進という複数の課題に対し、同時にアプローチしています。 </p>
<p>長年、本学で歴史を刻んできた木材が、新たな形となって皆様の手に渡ることで、日常の中で<span>SDGs</span>に基づく環境への配慮を意識していただける機会になればと思っております。</p>
<p> 「くまだいの木」グッズは、大学内の熊本大学生活協同組合売店で令和7年4月4日(金)から販売を開始しているほか、来月以降、熊本空港に隣接する「くまもと<span>SDGs</span>ミライパーク」での販売を予定しております。本学にゆかりのある人物や歴史的建造物等のイラスト等を、レーザー加工によって丁寧に焼き付けております。木の温もりを感じられる商品に仕上がっていますので、是非手に取っていただき、本学の想いとともに、未来への一歩を感じていただければ幸いです。 ? ? ? ? ? ?</p>
<p style="text-align: center;">記</p>
<p><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/dodn1e/@@images/5141a1b1-f5e8-44d9-b29c-4b347d41beca.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="松永先生グッズ①.JPG" height="469" width="707" alt="松永先生グッズ①.JPG" class="image-inline"/></p>
<p> (コースター、マグネット、キーホルダー:300円~400円、ペン立て:700円で販売)</p>
<p/>
<p/>
<p style="text-align: left;"> <img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/wsypin/@@images/677df504-00d1-4966-947a-a58620a007fc.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="松永先生グッズ②.JPG" height="569" width="434" alt="松永先生グッズ②.JPG" class="image-inline"/>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? <松永教授より一言><br/>熊本大学には、ケヤキ、カエデ、クス、カシ、サクラ???等々、長い年月、手入れされ続けた樹木が息づいています。<br/>その整枝材等からアートグッズ製品を作りました。熊本大学の大地の息吹きと共にご愛好下さい。 </p>
<p/>
<p/>
<p/>
<table>
<tbody>
<tr>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/vrf8er/@@images/cc983d94-4988-40b1-9012-8322d2574bf3.jpeg" title="松永先生グッズ③.JPG" height="296" width="397" alt="松永先生グッズ③.JPG" class="image-inline"/></td>
<td><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/2uzvw3/@@images/d8a7a5ed-7bef-4575-b6fe-0f8ef1a00401.jpeg" title="松永先生グッズ④.JPG" height="290" width="391" alt="松永先生グッズ④.JPG" class="image-inline"/></td>
</tr>
<tr>
<td>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? (廃木材)</td>
<td>? ? ? ? ? ? ? ? ? (廃木材をもとに製作)</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<p><span> ? ? ? ? ? ? ? </span></p>
<p><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ??</span></p>
<p><span>?</span></p>
<p><span/><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?</span></p>
<p><span/></p>
<p>
</p>
<p>
</p>]]>
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2025/04/10 09:10:00 GMT+9
ページ
-
熊本大学広報ウェブサイト「Kumadai Now(熊大なう。)」 リニューアルについて_澳门赌场
/whatsnew/koho/2025/20250402
<![CDATA[<p>熊本大学では、<span>Web</span>マガジンをはじめ、<span>YouTube</span>チャンネル、広報誌、学外での企画展等、さまざまな形で本学の情報を発信しております。このたび、これらの情報を一元的に発信する広報情報集約サイトとして、これまで<span>Web</span>マガジンとして運用していた「<span>Kumadai Now</span>(熊大なう。)」のウェブサイトをリニューアルいたしました。</p>
<p>本サイトは、図1のように、ユーザーが調べたいキーワードを入力するだけで、4つのコンテンツ内の情報を横断的に検索し、関連する記事等を表示することができる検索機能を特徴としており、本学のことについて知りたい方が、迅速かつ容易に本学の情報を取得できることを目的としております。</p>
<p>今回のリニューアルを通じて、本学の最新情報や魅力をより多くの方々にお届けできるよう努めてまいります。ぜひ新しいウェブサイトをご覧いただき、ご活用ください。</p>
<p/>
<p>なお、これまで「<span>Kumadai Now</span>(熊大なう。)」という名称で運用しておりました<span>Web</span>マガジンについては、「熊大タイムズ」という名称に変え、新たな「<span>Kumadai Now</span>(熊大なう。)」ウェブサイトの中で、今後も引き続き運用してまいります。</p>
<p> ? ? ? ? ? ?</p>
<p style="text-align: center;">記</p>
<p><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/KumadaiNow.jpg/@@images/cd472323-7361-4b4b-8910-3d8c66d49efe.png" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="KumadaiNow.jpg" height="279" width="706" alt="KumadaiNow.jpg" class="image-inline"/></p>
<p> 【<span>URL</span>】 <span><a href="https://external.jimu.kumamoto-u.ac.jp/kumadainow/">https://external.jimu.kumamoto-u.ac.jp/kumadainow/</a></span></p>
<p><span/></p>
<p><span> ? ? ? ? ? ? ? </span></p>
<p><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?(図1)</span></p>
<p><span><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/p29teq/@@images/31cc2a13-fd02-4fa2-9f97-bea93c592575.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="KumadaiNow図1-1.jpg" alt="KumadaiNow図1-1.jpg" class="image-inline"/></span></p>
<p><span/><span>? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ? ?<img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/e3k4rw/@@images/98b877a4-9ce6-46ab-982a-882213aca6a8.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="KumadaiNow図1-2.jpg" height="508" width="654" alt="KumadaiNow図1-2.jpg" class="image-inline"/></span></p>
<p><span/></p>
<p/>
<p><span/><strong/></p>
<p/>
<p/>
<p/>
<p> </p>
<p><strong>?</strong></p>
<p/>
<p/>
<p/>
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<p/>
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<p>
</p>
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<p>
</p>]]>
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学生
研究
その他
2025/04/02 10:40:00 GMT+9
ページ
-
熊大第6号クラウドファンディング「医療人材の育成と検査体制の強化を。【熊本の未来を築く】感染症対策へ!」_澳门赌场
/whatsnew/koho/2025/20250401
<![CDATA[<p>熊本大学第6号クラウドファンディングとして、「医療人材の育成と検査体制の強化を。【熊本の未来を築く】感染症対策へ!」を公開いたしました。<br/>(期間:2025年4月1日(火)9時?2025年5月30日(金)23時)<br/><span>?</span></p>
<p><span>*****</span><span>プロジェクト内容*****</span></p>
<p><span>2019</span><span>年からの澳门赌场流行を機に、2021年に開所した生体情報研究センター。検査はもちろん、研究開発の場ともなっており、高度医療専門職業人の育成にも貢献してきました。その後様々な自助努力により運営してきましたが、熊本県との</span>「検査措置協定」により、今後新たに新規感染症が発生した際に速やかに検査措置を講じることができるよう、検査体制を構築し維持していくこととなりました。現在は、寄附金でなんとか維持できている状態であるため、今後の活動資金調達の一環として、本クラウドファンディングを実施します。<br/>私たちのクラウドファンディングにご協力いただければ、今後を担う医療人の育成につながり、熊本県民が今後も安心して暮らせるよう有事の備えができることを、お約束します。</p>
<p><span>?</span>皆様のご支援、どうぞよろしくお願いいたします。</p>
<p><span/><strong>▼詳細はこちらをご覧ください。</strong></p>
<p><span><a href="https://readyfor.jp/projects/cbls-seitai">https://readyfor.jp/projects/cbls-seitai</a></span></p>
<p><img src="/whatsnew/koho/koho_file/2025/v2ejx4/@@images/4f636de9-d132-4398-a90a-d932e8e1ccad.jpeg" title="熊本大学様:公式WEBページバナー.jpg" alt="熊本大学様:公式WEBページバナー.jpg" class="image-inline"/></p>
<p/>
<p/>
<p> </p>
<p><strong>?</strong></p>
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<p>
</p>]]>
No publisher
研究
その他
2025/04/01 11:45:00 GMT+9
ページ
-
永青文庫が熊本大学に寄託している貴重資料のうち 新たに9,346点が国の重要文化財に_澳门赌场
/whatsnew/zinbun/20250321
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>令和<span>7</span>年<span>3</span>月<span>21</span>日、文化審議会(文化財分科会)は、公益財団法人<span><span><span>永</span></span>(えい)<span><span>青</span></span>(せい)<span><span>文庫</span></span>(ぶんこ)</span>が所有し熊本大学附属図書館に寄託している貴重資料のうち、古文書<span>9,346</span>点を国の重要文化財「細川家文書」に追加指定するよう、文部科学大臣に答申する予定です。</li>
<li>「細川家文書」のうち、織田信長文書群をはじめとする中世文書等<span>266</span>点は、<span>2013</span>年に国の重要文化財に指定されています。今回はそれらに、細川家々伝の資料(御家の宝)と位置づけられた、<span>17</span>世紀初期から明治初期にかけて作成された貴重な史料群を追加するものです。これによって、永青文庫所有の貴重資料のうち国の重要文化財「細川家文書」は<span>9,612</span>点になりました。</li>
<li>追加指定文書の中でも特に注目されるのは、戦国武将として著名な細川<span><span><span>忠</span></span>(ただ)<span><span>興</span></span>(おき)</span>(<span><span><span>三</span></span>(さん)<span><span>斎</span></span>(さい)</span>)や、寛永期(<span>1620</span>~<span>30</span>年代)の明君と評価される細川<span><span><span>忠</span></span>(ただ)<span><span>利</span></span>(とし)</span>らの発給文書群、忠利やその後継者細川<span><span><span>光</span></span>(みつ)<span><span>尚</span></span>(なお)</span>の裁可文書群、寛永末期の細川家代替り(忠利<span>→</span>光尚)に際して家臣たちから相次いで提出された<span><span><span>血判</span></span>(けっぱん)<span><span>起請文</span></span>(きしょうもん)</span>群、忠利?光尚の相談役であった<span><span><span>沢庵</span></span>(たくあん)</span>和尚が彼らに送った書状群などで、江戸時代初期の古文書としては質?量ともに類例をみません。さらに、<span>19</span>世紀に家臣団から藩主に上申された意見書?献策書等を取りまとめた「上書」<span>65</span>冊や、熊本城天守に保管されていた細川家歴代当主の甲冑の廃藩置県に際しての行方を示す証文群など、近世中期以降の貴重な文書も多数含まれます。</li>
<li>今次の追加指定は、熊本県教育庁文化課所管の永青文庫常設展示振興基金(<span>2008</span>年設置)から資金配分を受けた熊本大学が、永青文庫研究センターを設置し、公益財団法人永青文庫と協力しながら、<span>2009</span>年から約6年半の歳月をかけて作成した「熊本大学寄託永青文庫資料総目録」(約<span>5</span>万<span>7,700</span>点分)のデータを基にして実現されました。基金の創設と基礎調査にご尽力いただいた各位に、深くお礼申し上げます。</li>
</ul>
<p><strong>[今後の展開]</strong></p>
<p> 今回の指定文書群は大名家当主本人の資質、大名家の組織の特質とその転換、幕藩関係、大名家の意思決定、経済、政策形成、社会思想、学問、文化に至るまで、近世日本の社会と国家を理解するための第一級の情報の集積体です。今度の国の重要文化財への指定を契機に、多くの研究者との共同研究を組織して成果を発信するとともに、原本の保全をはかりながら、史料画像の一般への公開を拡大していく予定です。さらに、熊本大学寄託永青文庫資料の全体の指定をめざし、目録と現物との引き合わせ確認作業を継続していきます。</p>
<p> なお、今度の指定史料の原本<span>30</span>点程度を、<span>2025</span>年<span>11</span>月初旬に熊本大学で開催される熊本大学附属図書館貴重資料展にて公開する予定です。また、永青文庫(東京?目白台)でも、研究者だけでなく多くの方に研究成果を分かりやすくお伝えできるような展覧会を計画してまいります。</p>
<p>【詳細】<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250314-2.pdf">プレスリリース</a><br/>?</p>
<p><strong>*永青文庫研究センター</strong></p>
<p> 永青文庫は、肥後熊本<span>54 </span>万石を治めた細川家の下屋敷跡にある、東京で唯一の大名家の美術館です。細川家は南北朝時代の頼有(<span>1332</span>~<span>91</span>)を始祖とし、近世細川家の初代藤孝(幽斎、<span>1534</span>?<span>1610</span>)と<span>2 </span>代忠興(三斎、<span>1563</span>?<span>1645</span>)が大名家の礎を築き、<span>3</span>代忠利(<span>1586</span>~<span>1641</span>)より<span>240</span>年にわたって熊本藩主をつとめました。永青文庫の名称は、中世細川家の菩提寺である建仁寺塔頭?永源庵の「永」、初代藤孝の居城?青龍寺城の「青」に由来します。所蔵品は、細川家伝来の美術工芸品や古文書、そして設立者である<span>16 </span>代細川護立(<span>1883</span>~<span>1970</span>)の蒐集品で、国宝<span>8 </span>件?重要文化財<span>35 </span>件を含む<span>9 </span>万<span>4000 </span>点にのぼります。</p>
<p><br/><br/></p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_11_ja_2.png/@@images/3e65ac63-a99f-499d-9d43-ef80aee0b58e.png" title="sdg_icon_11_ja_2.png" alt="sdg_icon_11_ja_2.png" class="image-inline"/>????</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong>お問い合わせ</strong><br/>熊本大学永青文庫研究センター<br/>担当:(センター長、教授)稲葉 継陽<br/>電話:096-342-2304<br/>E-mail:inaba※kumamoto-u.ac.jp<br/>(迷惑メール対策のため@を※に置き換えております)</address>]]>
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研究
2025/03/24 10:45:00 GMT+9
ページ
-
低所得国のB型肝炎母子感染予防に新たな一手:簡便で高精度な迅速診断テストの有効性を検証_澳门赌场
/whatsnew/seimei/20250318
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>B型肝炎の世界的排除(エリミネーション)には、母子感染の予防が不可欠であり、高リスク妊婦の特定と抗ウイルス予防療法の投与が重要です。</li>
<li>しかし、高リスク妊婦を特定するために必要な従来の診断法(PCR検査)は、医療資源の限られた低所得国では利用が難しく、普及が進んでいませんでした。</li>
<li>パスツール研究所と熊本大学を中心とする国際チームは、カンボジア、カメルーン、ブルキナファソで、新たに開発されたB型肝炎コア関連抗原迅速診断テスト(HBcrAg-RDT)<sup>※1?※2</sup>の診断性能を評価しました。その結果、本検査は抗ウイルス療法が必要な女性の93%、不要な女性の94%を正しく判別できることが確認されました。本検査は、妊婦健診の現場で即時に使用できるため、B型肝炎母子感染予防の新たなアプローチとして、医療資源の限られた地域における対策強化に貢献することが期待されます。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> フランス?パスツール研究所の島川祐輔グループ?リーダーと、熊本大学大学院生命科学研究部の田中靖人教授を中心とする国際チームが、新たに開発されたB型肝炎コア関連抗原迅速診断テスト(HBcrAg-RDT)の診断性能を、カンボジア、カメルーン、ブルキナファソの3か国で評価しました。その結果、本検査は高ウイルス血症を持つB型肝炎ウイルス(HBV)陽性妊婦を高精度で特定できることが確認されました。これにより、低所得国においても、抗ウイルス予防療法が必要なハイリスク妊婦を迅速に特定でき、HBV母子感染の予防が強化されると期待されます。さらに、本検査の実用化は、B型肝炎の世界的な排除(エリミネーション)にも寄与する可能性があります。<br/> 本研究成果は、「Lancet Gastroenterology & Hepatology」に2025年3月13日(日本時間:3月14日)に掲載されました。<br/><br/><br/></p>
<p/>
<p>【展開】</p>
<p>?? 本検査は、妊婦健診の現場で即時に使用できるため、B型肝炎母子感染予防の新たなアプローチとして、医療資源の限られた地域における対策強化に貢献することが期待されます。 <br/><br/><br/></p>
<p style="text-align: justify;">【用語解説】</p>
<p style="text-align: justify;">※1HBcrAg(B型肝炎コア関連抗原)<br/>? ? ? ? B型肝炎ウイルスの複製活性を反映するマーカーで、高ウイルス血症を持つ患者の識別に有効。<br/>※2HBcrAg-RDT(B型肝炎コア関連抗原迅速診断テスト)<br/>?????? 指先採血による簡便な検査で、HBV DNA 20万 IU/mL以上の高ウイルス血症を持つ妊婦を即時に特定可能。</p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Hepatitis B core-related antigen rapid diagnostic test for point-of-care identification of women at high risk of hepatitis B vertical transmission: a multicountry diagnostic accuracy study.</li>
<li>著者:Vincent JP, Segeral O, Kania D, Borand L, Adoukara JP, Pivert A,?Kone A Tiendrebeogo ASE, Tall H, Schaeffer L, Vray M, Sanou AM, Njouom R, Cloherty G, Hashimoto N, Miura T, Sugiura W, Sovann S, Yang JS, Delvallez G, Lunel-Fabiani F, Tanaka Y, Shimakawa Y.</li>
<li>掲載誌:Lancet Gastroenterology & Hepatology</li>
<li>doi:<a href="https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468125325000159?via%3Dihub">https://doi.org/10.1016/S2468-1253(25)00015-9</a></li>
<li>URL:<a href="https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468125325000159?via%3Dihub">https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2468125325000159?via%3Dihub</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250318.pdf">プレスリリース</a>(PDF440KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学大学院生命科学研究部<br/>担当:教授 田中靖人<br/>電話:096-373-5150<br/>e-mail:ytanaka※kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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2025/03/18 10:00:00 GMT+9
ページ
-
第1回 熊本大学 MESE (メッセ) セミナー 「半導体を活用したバイオセンシング」を開催しました_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250304
<![CDATA[<p>令和7年3月4日、くすのきテラス(熊本大学病院内)にて第1回 熊本大学 MESE (メッセ) セミナー 「半導体を活用したバイオセンシング」を開催しました。</p>
<p><span>本セミナーには、坂田利弥 先生と笠間敏博 先生の2名を講師として迎え、医学研究と半導体研究の融合について議論が交わされました。</span></p>
<p><span>坂田先生は「トランジスタを用いたバイオセンサ技術」について、笠間先生は「ユビキタスなエッジ処理型リキッドバイオプシーシステムの開発」と題して講演を行いました。</span></p>
<p><span>セミナーの最後には、熊本大学 理事の富澤一仁 教授が閉会の挨拶を行い、本セミナーは終了しました。</span></p>
<p><span><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSCF0726.jpg/@@images/31e3c465-be04-4998-bd69-fe8a917bb394.jpeg" style="display: block; margin-left: auto; margin-right: auto;" title="百瀬先生による開会挨拶" alt="百瀬先生による開会挨拶の写真" class="image-inline"/></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;">百瀬先生による開会挨拶</span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;"><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSCF0746.jpg/@@images/4602f74b-90d4-4e69-b894-522514830070.jpeg" title="坂田先生による講演" alt="坂田先生による講演の様子の写真" class="image-inline"/></span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;">坂田先生による講演</span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;"><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSCF0759.jpg/@@images/8aeea28f-6a69-45a6-9e74-1fa475e3be6d.jpeg" title="笠間先生による講演" alt="笠間先生による講演の様子の写真" class="image-inline"/></span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;">笠間先生による講演</span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;"><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSCF0765.jpg/@@images/8c679f72-dd7f-406b-a14a-20a8d0ed770c.jpeg" title="富澤理事による閉会挨拶" alt="富澤理事による閉会挨拶の写真" class="image-inline"/></span></span></p>
<p style="text-align: center;"><span><span style="font-size: 14px;">富澤理事による閉会挨拶</span></span></p>]]>
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研究
2025/03/14 14:30:00 GMT+9
ページ
-
絶滅危惧鳥種「ヤンバルクイナ」の消化管内に認められた 微小黒色片の発生源と暴露経路がわかりました_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250314
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>沖縄島の絶滅危惧鳥種「ヤンバルクイナ」消化菅(砂のう)内に、長径1 mm以下の微小黒色片と透明球体が複数確認されました。</li>
<li>材質分析の結果、微小黒色片は車のタイヤゴム、透明球体は路面標示塗料中のガラス製反射材であることがわかりました。</li>
<li>路面または路面標示塗料とタイヤの摩擦で生じた黒色片と透明球体は、道路塵埃?側溝堆積物?ヤンバルクイナ餌生物(ミミズ等)?ヤンバルクイナの順に移行?残留することがわかりました。</li>
<li>今後、ヤンバルクイナへのタイヤ摩耗片の蓄積とそれから溶出する有害化学物質の暴露リスクを調べる必要性が高まりました。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>ヤンバルクイナ (<em>Hypotaenidia okinawae</em>; 右写真)は、 沖縄島北部のやんばる地域に生息する固有種で、環境省レッドリスト2020において絶滅危惧ⅠA類に分類されています。このたび、熊本大学大学院先端科学研究部の中田晴彦准教授、山原慎之助大学院生、琉球大学理学部の小林峻助教、環境省沖縄奄美自然事務所やんばる自然保護官事務所の椎野風香自然保護官および沖縄県立衛生環境研究所の宮城俊彦元所長らの研究グループは、沖縄島で交通事故死した絶滅危惧鳥種のヤンバルクイナ砂のう内に含まれる人工物の調査を行いました。その結果、分析した<span>42</span>検体のヤンバルクイナのうち24検体から黒色片が検出されました (中央値:18個/個体)。また、全体の2割の検体から直径1 mm以下の透明球体も認められました。これらをフーリエ変換赤外分光光度計<span> (</span>FT-IR)<sup>*</sup>で分析した結果、黒色片と透明球体の発生源はそれぞれ車のタイヤと路面標示塗料の摩耗物であることがわかりました。</p>
<p>この種の人工物によるヤンバルクイナの暴露レベルは、国内外の陸棲鳥種を対象に行われた既往研究の結果と比較して高く、消化管内から複数のタイヤ摩耗片が検出されたことは世界的にも極めて稀有な事例といえます。さらに、道路塵埃や側溝堆積物に加えヤンバルクイナ餌生物のカタツムリやミミズを分析したところ、その大部分から黒色片とガラス製透明球体が検出されました。そこで、各種試料中のタイヤ摩耗片とガラス製透明球体の濃度間の相関を調べたところ、ヤンバルクイナとミミズおよび側溝堆積物において同じ傾きの有意な相関が得られました(右図)。このことは、車の走行により路面または路面標示塗料とタイヤの摩擦で生じた黒色片と透明球体が雨水等で側溝堆積物に移行しミミズがそれらを誤食し、さらにヤンバルクイナが捕食するという暴露経路の存在を示しています。</p>
<p>タイヤには機能性の向上を目的に様々な化学物質が添加されています。ヤンバルクイナ砂のう内でタイヤ摩耗片からこれらが溶出?蓄積し、影響を与える可能性があります。今後、ヤンバルクイナを含む野生生物へのタイヤ片の暴露リスクに関する調査研究を行う必要があると思われます。</p>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>掲載誌:<em>Environmental Science and Technology</em></p>
<p>論文タイトル:Tire-Road-Wear Particles and Glass Beads in the Gizzard of the Endangered Terrestrial Bird, Okinawa Rail (Hypotaenidia okinawae)</p>
<p>著者:<span> </span>Shinnosuke Yamahara, Shun Kobayashi, Fuka Shiino, Ichiko Ishikawa,<sup> </sup>Toshihiko Miyagi, Haruhiko Nakata*</p>
<p>DOI:10.1021/acs.est.4c11843</p>
<p>URL:<a href="https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.4c11843">https://pubs.acs.org/doi/10.1021/acs.est.4c11843</a></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250314.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_12_ja_2.png/@@images/f835dba4-08bb-4716-87fe-696c43cd524b.png" title="sdg_icon_12_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_12_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/03/14 14:00:00 GMT+9
ページ
-
発生医学研究所の中尾光善教授が「生体の科学賞」を受賞_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250306
<![CDATA[<p>発生医学研究所の中尾光善教授が、公益財団法人金原一郎記念医学医療振興財団(代表理事:澁谷正史)より、第9回生体の科学賞を受賞しました。<br/>同賞は、1949年創刊の雑誌「生体の科学」の理念に基づき、基礎医学医療研究領域における「独自性」と「発展性」のある研究を行っている研究者に対し贈呈されるものです。<br/>授賞テーマは「エピゲノム機構による細胞制御と病態の分子基盤(Molecular basis of cell regulation and pathophysiology by epigenetic mechanisms)」です。</p>
<p/>
<p>PR TIMESからのプレスリリースは<a href="https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000137672.html" target="_blank" rel="noopener noreferrer">こちら</a></p>
<p><br/>授賞式は、3月6日(木)に株式会社医学書院(東京都文京区本郷)にて開催され、認定証が授与されました。</p>
<p><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSC07075.JPG/@@images/8e5932e6-4bc4-4d3e-a97a-af433acfb057.jpeg" title="DSC07075.JPG" alt="DSC07075.JPG" class="image-inline"/></p>
<p> 受賞式での中尾教授(左)</p>
<p><img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSC07093.JPG/@@images/27d7a793-5370-4320-97ce-a665f01fe0c0.jpeg" title="DSC07093.JPG" alt="DSC07093.JPG" class="image-inline"/> <img src="/whatsnew/seimei-sentankenkyu/DSC07096.JPG/@@images/388e88e0-8371-492a-8dd1-e3c9907cfd5c.jpeg" title="DSC07096.JPG" alt="DSC07096.JPG" class="image-inline"/></p>
<p/>
<p><a href="http://www.imeg.kumamoto-u.ac.jp/">発生医学研究所のホームページ</a></p>]]>
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研究
2025/03/14 11:53:00 GMT+9
ページ
-
ニッケル酸ビスマスの圧力誘起電荷非晶質化を発見 —熱膨張問題を解決する新たな負熱膨張材料の開発に期待—_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250305
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>ペロブスカイト型酸化物ニッケル酸ビスマスの特異な温度圧力変化を解明。</li>
<li>低温で加圧すると、<span>Bi<sup>3+</sup></span>と<span>Bi<sup>5+</sup></span>の秩序配列が消失し、非晶質化することを発見。</li>
<li>温めると縮む、新しい負熱膨張材料の開発につながると期待。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>東京科学大学(<span>Science Tokyo</span>)<span>* </span>総合研究院の西久保匠特定助教(神奈川県立産業技術総合研究所常勤研究員)、東正樹教授、国立台湾大学の陳威廷(チェン?ウェイティン)研究員、英国エジンバラ大学の<span>J. Paul Attfield</span>(ポール?アットフィールド)教授らの研究グループは、<span>Bi<sup>3+</sup><sub>0.5</sub>Bi<sup>5+</sup><sub>0.5</sub>Ni<sup>2+</sup>O<sub>3</sub></span>という<strong>電荷分布</strong>(用語<span>1</span>)を持つ<strong>ペロブスカイト型</strong>(用語<span>2</span>)酸化物ニッケル酸ビスマス(<span>BiNiO<sub>3</sub></span>)を低温で加圧すると、電荷非晶質(電荷グラス。<span>Bi</span>イオンの並び方に秩序がなくなり、ランダムに存在する)状態になる、特異な温度圧力変化を示すことを明らかにしました。</p>
<p>ペロブスカイト酸化物は強誘電性や圧電性などの多彩な機能を持つことが注目されています。その一種である<span>BiNiO<sub>3</sub></span>は、高温?高圧環境で相転移し、<strong>負熱膨張</strong>(用語<span>3</span>)をすることが知られており、低温?高圧環境でも新たな電子相が出現すると予想されていました。</p>
<p>本研究では、BiNiO<sub>3</sub>を<span>250 K</span>以下の低温で圧縮すると、Bi<sup>3+</sup>と<span>Bi<sup>5+</sup></span>の<strong>秩序配列</strong>(用語<span>4</span>)が消失して電荷グラス状態になり、さらにこの電荷グラス相を昇温すると負熱膨張することが明らかになりました。BiNiO<sub>3</sub>の<span>Ni</span>を一部<span>Fe</span>で置換した<span>BiNi<sub>1-<em>x</em></sub>Fe<em><sub>x</sub></em>O<sub>3</sub></span>は負熱膨張材料として活用されています。今回の電荷グラス相でも同じような負熱膨張が確認されたことから、新しい負熱膨張材料の開発が期待されます。</p>
<p>本研究には、東京科学大学 総合研究院の酒井雄樹特定助教(神奈川県立産業技術総合研究所常勤研究員、現総合科学研究機構)、<span>Hena DAS</span>(ヘナ?ダス)特任准教授(神奈川県立産業技術総合研究所常勤研究員)、福田真幸大学院生(現産業技術総合研究所研究員)、潘昭(パン?ザオ)研究員(現中国科技院 物理研究所准教授)、広島大学の石松直樹助教(現愛媛大学教授)、高輝度光科学研究センターの水牧仁一朗主幹研究員(現熊本大学教授)、河村直己主幹研究員、河口沙織主幹研究員、京都大学 化学研究所の<span>Smirnova OLGA</span>研究員、島川祐一教授、髙野幹夫名誉教授(現生産開発科学研究所理事長)、量子科学技術研究開発機構の綿貫徹放射光科学研究センター長、町田晃彦上席研究員、東京大学 物性研究所の高城重宏大学院生(当時)、上床美也教授(現総合科学研究機構、東京大学名誉教授、東京都市大学客員教授、東北大学特任教授)、英国ラザフォードアップルトン研究所のMathew G. Tucker博士が参加しました。</p>
<p>本研究成果は、<span>3</span>月<span>5</span>日付の「<em><span>Nature Communications</span></em>」に掲載されます。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p>結晶構造解析から、<span>BiNiO<sub>3</sub></span>の電荷グラス相は強誘電性を持っていることが示唆されており、<span>Ni</span>の持つ磁性との相関の解明に興味が持たれます。また、<span>BiNiO<sub>3</sub></span>同様に<span>Bi<sup>3+</sup></span>と<span>Bi<sup>5+</sup></span>または<span>Pb<sup>2+</sup></span>と<span>Pb<sup>4+</sup></span>を両方含む類似の化合物の高圧高温/高圧低温環境での振る舞いも明らかにしていきたいと思います。</p>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>掲載誌:<em><span>Nature Communications</span></em></p>
<p>論文タイトル:<span>Pressure-Induced Charge Amorphisation in BiNiO</span><sub><span>3</span></sub></p>
<p>著者:<span> Wei-tin Chen, Takumi Nishikubo, Yuki Sakai, Hena Das, Masayuki Fukuda, Zhao Pan, Naoki Ishimatsu, Masaichiro Mizumaki, Naomi Kawamura, Saori I. Kawaguchi, Olga Smirnova, Mathew G. Tucker, Tetsu Watanuki, Akihiko Machida,<sup> </sup>ShigehiroTakajo, Yoshiya Uwatoko, Yuichi Shimakawa, Mikio Takano, Masaki Azuma</span>* and J. Paul Attfield*<sup/></p>
<p>DOI:<span>10.1038/s41467-025-57247-1</span></p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250305.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_09_ja_2.png/@@images/18ac5cdf-a729-4a68-b05f-2defc6e8fbe3.png" title="sdg_icon_09_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_09_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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2025/03/06 09:35:00 GMT+9
ページ
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体の動きをコントロールする新しい脳回路を発見-複雑な脳パズルの未知のモジュール-_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250227-2
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>体を動かす大脳皮質<sup>※ 1</sup>の機能は、異なる種類の細胞集団で構成され独立して機能する複数のモジュール<sup>※ 2</sup>から成り立つことを発見しました。</li>
<li>モジュールは運動の計画?実行?知覚を担う異なる領域に分かれて存在し、運動を練習すると特定のモジュールが領域を越えて拡張しました。</li>
<li>複数のモジュールがどう機能を補い合うのか研究を進めると、脳損傷後の新しい効果的なリハビリ法の開発にもつながり得る重要な成果です。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 熊本大学?国際先端医学研究機構(IRCMS)の田村啓太客員准教授、水野秀信特任准教授は、スイス?ローザンヌ連邦工科大学(EPFL)及びイギリス?ケンブリッジ大学との国際共同研究により、今まで予想されていなかった大脳皮質の機能単位を発見しました。脳の大脳皮質には、異なる体の部位の動きや知覚を担当する皮質領域が地図のように分布していますが、体の一つの部位を担当する領域は広く、また様々な細胞で構成された複雑な構造をしているため、これらの異なる細胞群がどのように体の動きをコントロールするのか分かっていませんでした。そこで本研究グループは、マウスの大脳皮質において特定の神経細胞<sup>※3</sup>を選択的に光活性化<sup>※4</sup>する方法を用い、異なる種類の細胞がどのように体の動きをコントロールするのかを研究しました。そして、食べ物の取り込みという動物の生存に最も重要な役割を果たす体の部位、口に着目して解析しました。その結果、異なる種類の神経細胞は、大脳皮質の異なる領域にモジュールを形成し、口の運動をコントロールしていることを発見しました。さらに、口の運動を訓練すると、特定のモジュールが領域を飛び越えて広がるという変化を示しました。これらの結果は大脳皮質が運動をコントロールし技術を学習する機能は、異なる種類の細胞で構成され異なる皮質領域に分かれて存在する複数の機能モジュールの協力によって成り立つことを示しています。これは、従来考えられてきた大脳皮質の機能単位は層状に積み重なった細胞群で成り立っているというモデルに修正を迫るものです。さらに研究を進めることで、細胞種特異的な機能モジュール同士がどのように相互作用するのか、どのように機能を補い合うかを明らかにすることができ、例えば損傷により皮質の機能が部分的に失われた際により効果的に機能を回復する治療法やリハビリ法の開発にもつながる可能性も期待できます。このように本研究は脳機能の成り立ちに新しい理解を与えるだけでなく、将来の発展可能性も大きい、大変重要な研究成果です。<br/> 本研究成果は、米国東部標準時間2月26日午前11:00(日本時間:2月27日午前1時)に、科学誌「Current Biology」に掲載されました。<br/>なお、この研究の実験は、田村啓太博士(ケンブリッジ大学助教授、熊本大学客員准教授、元EPFL研究員)、ポル?ベック氏(EPFL大学院生)、カール?ピーターセン博士(EPFL教授)、水野秀信博士(熊本大学特任准教授、元EPFL客員教授)らがEPFLにおいて行いました。<br/> また、この研究は、スイス国立科学財団、欧州委員会、日本学術振興会、光科学技術研究振興財団、金原一郎記念医学医療振興財団、ブレインサイエンス振興財団及び王立協会の支援を受けて実施しました。</p>
<p/>
<p>【展開】</p>
<p> 今回の成果は、従来考えられてきたような、皮質機能の単位は層状に積み重なった細胞の集団で成り立っているという垂直モデルに修正を迫るものです。今回発見された細胞種選択的な機能モジュールは皮質の広い範囲に分かれて分布しており、皮質機能は垂直方向だけではなく、水平方向にも広がったモジュールで成り立っていることを示唆しています。また、これらの水平に分布した機能モジュールの協力によって、様々な運動とその上達がコントロールされていると考えられます。</p>
<p> この研究を発展させることで、機能モジュール間がどのように協力し機能するのか、あるモジュールの機能が失われた際に残ったモジュール間でどのように機能を補い合うのかを明らかにすることができます。その結果、脳出血や外傷による脳損傷が起こった際に脳がどのように機能を回復し得るか、どうやって機能の回復を促進し得るかという問題に機能モジュールの変化という観点で理解を進めることができると考えられます。また、将来的には、効果的なリハビリテーションの開発などにも発展することが期待できます。</p>
<p/>
<p style="text-align: justify;">【用語解説】</p>
<p style="text-align: justify;">※1大脳皮質:ヒトの脳で最も進化?発達した部分で、最も高度な情報処理を行っていると考えられている。多様な神経細胞が層状に集まった構造をしている。皮質の部位ごとに異なる機能を担うことが分かっているが、ある皮質機能がどのように成り立っているのかの理解は進んでおらず、それを明らかにすることが現代の脳研究の中心的な問題である。<br/>※2モジュール:全体の中の独立した構成単位を意味する。<br/>※3神経細胞:脳の中で情報のやり取りをおこなう中心的な細胞。形状や <br/>活動特性の異なる非常に多くの種類の神経細胞が存在することが分かっているが、それらがどのように相互作用し機能を生み出すかが脳研究の重要な問題となっている。<br/>※4光活性化:光に反応するプランクトンからとった遺伝子を哺乳類の神経細胞に入れることで、光を照射すると神経細胞を活動させることができるようになる。遺伝子を用いるため、特定の神経細胞だけを活性化し、その機能を調べることが可能である。</p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Cell class-specific orofacial motor maps in mouse neocortex</li>
<li>著 者:Keita Tamura, Pol Bech, Hidenobu Mizuno, Léa Veaute, Sylvain Crochet, Carl C.H. Petersen</li>
<li>掲載誌:Current Biology in press.</li>
<li>DOI?? :<a href="https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.01.056">10.1016/j.cub.2025.01.056 </a></li>
<li>URL?? :<a href="https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.01.056">https://doi.org/10.1016/j.cub.2025.01.056</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250227-2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF292KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS)<br/>担当:客員准教授 田村啓太<br/>??? 特任准教授 水野秀信<br/>e-mail:kt532※cam.ac.uk<br/>??? hmizuno※kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/27 15:00:00 GMT+9
ページ
-
Reprimoタンパク質が細胞外から細胞死を誘導する新規経路を発見 副作用の少ない新薬開発に期待_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250227
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>これまでにReprimoはがん抑制的に働いていると考えられてきましたが、その分子メカニズムは不明でした。</li>
<li>Reprimoタンパク質は細胞内から細胞外へ分泌されてがん細胞の細胞死を誘導することを発見しました。</li>
<li>細胞外へ分泌されたReprimoタンパク質が細胞膜表面上の受容体に結合すると、Hippo経路を介して細胞死が引き起こされる分子メカニズムを明らかにしました。</li>
<li>今後の研究を進めることで、Reprimoタンパク質自体が抗がん剤に応用できる可能性や、明らかになった分子的なシグナル伝達経路を標的にした新規の抗がん剤の開発が期待できます。</li>
<li>本研究成果は2025年2月6日に米国科学アカデミー紀要(Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America:PNAS)に掲載されました。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 国立研究開発法人国立がん研究センター(東京都中央区、理事長:中釜 斉)研究所(所長:間野 博行)の基礎腫瘍学ユニットの大木 理恵子独立ユニット長率いる研究チームは、新しい細胞死誘導に関わるReprimoタンパク質の機能を明らかにしました。p53遺伝子<sup>注1</sup>は最も有名で重要ながん抑制遺伝子で、様々な遺伝子の制御に関わることが知られていますが、p53機能の全貌はいまだに解明されていません。<br/> 2000年に大木 理恵子独立ユニット長はp53遺伝子の制御を受けてがん抑制に関わるラテン語で「抑制」の意味のReprimo遺伝子(遺伝子シンボル:RPRM)を発見しましたが、これまでReprimoの分子機能は明らかになっていませんでした。<br/>今回、特任研究員の滝川 雅大博士ら(現 東京理科大学 創域理工学部 生命生物科学科 助教)が、Reprimoタンパク質は細胞内から細胞外へと分泌され、Reprimoタンパク質を受け取ったがん細胞はアポトーシスと呼ばれる細胞死を起こすことを世界で初めて明らかにしました。正常な細胞ではがん抑制遺伝子p53遺伝子とReprimoが正常に働くことで細胞のがん化を抑制し、これらの機能を失うことでがん化が進行すると考えられます。また、Reprimoによる細胞死が起きた細胞内では、シグナル伝達経路として、カドヘリン様タンパク質受容体<sup>注2</sup>、Hippo経路<sup>注3</sup>、p73が必要であることも明らかになりました。<br/> この発見により、Reprimoやその関連経路を標的とした新しい抗がん治療の開発が期待されます。今回の成果は、今後のがん治療研究に新たな道を開くものであり、これらの経路を標的にした抗がん剤の開発や、Reprimoタンパク質自体をがんの治療に応用することが期待されます。</p>
<p/>
<p>【展開】</p>
<p> 研究チームは、Reprimoタンパク質がこれまでに試したすべてのがん細胞に細胞死を引き起こす一方で、実験を行った範囲では正常細胞には影響を与えないことを発見しました。この成果は、Reprimoタンパク質自体やその機能を応用した抗がん剤が、副作用を抑えながら高い治療効果を発揮する新しい治療薬の開発に繋がる可能性を示しています。<br/> 今回、私たちは世界で初めてReprimoタンパク質の機能を解明しました。今後は、細胞やマウス実験で証明された細胞死やがん抑制がヒトで応用可能であるか、臨床応用に向けてはさらなる検証が必要です。</p>
<p/>
<p style="text-align: justify;">【用語解説】</p>
<p style="text-align: justify;">注1:p53遺伝子<br/>がんにおいて、最も高頻度に変異が発見される遺伝子であり、がん抑制遺伝子として知られている。主に転写制御を行い、標的遺伝子の活性化を行うが、がんではその機能は失われていると考えられている。</p>
<p style="text-align: justify;">注2:カドヘリン様タンパク質<br/>細胞間接着に関わり、細胞外領域にカドヘリン様ドメインを持つタンパク質群。一部のカドヘリン様タンパク質はショウジョウバエでは細胞の極性に影響を与えることが分かっているが、詳細な機能は分かっていないことが多い。</p>
<p style="text-align: justify;">注3:Hippo-YAP/TAZ経路<br/>ショウジョウバエ、マウス、ヒトで保存されたシグナル伝達経路。器官の大きさを制御するための細胞増殖に関わることが知られているが、反対に細胞死にも関わることが明らかになっている。転写共役因子であるYAP/TAZのリン酸化状態がこの経路によって制御され、さまざまな標的遺伝子の発現が変化する。</p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>雑誌名: Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America</li>
<li>タイトル: Extrinsic induction of apoptosis and tumor suppression via the p53-Reprimo-Hippo-YAP/TAZ-p73 pathway</li>
<li>著者: Masahiro Takikawa, Airi Nakano, Jayaraman Krishnaraj, Yuko Tabata, Yuzo Watanabe, Atsushi Okabe, Yukiko Sakaguchi, Ryoji Fujiki, Ami Mochizuki, Tomoko Tajima, Akane Sada, Shu Matsushita, Yuichi Wakabayashi, Kimi Araki, Atsushi Kaneda, Fuyuki Ishikawa, Mahito Sadaie, and Rieko Ohki<br/>DOI: <a href="https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2413126122">10.1073/pnas.2413126122</a></li>
<li>掲載日: 2025年2月6日</li>
<li>URL: <a href="https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2413126122">https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2413126122</a></li>
</ul>
<p>【研究費】</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:科学研究費 若手研究<br/>研究課題名:p53PAD7傍分泌とHippoシグナル経路によるがん抑制機構の解明<br/>研究代表者名:滝川 雅大</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:科学研究費 若手研究<br/>研究課題名:分泌性タンパク質p53PAD7によるアポトーシス誘導メカニズムの解明<br/>研究代表者名:滝川 雅大</p>
<p>研究費名(支援先): 国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)<br/>研究事業名:次世代がん<br/>研究課題名:希少がんである神経内分泌腫瘍の代謝特性の解明と新規治療標的同定<br/>研究代表者名:大木 理恵子</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:科学研究費 基盤B<br/>研究課題名:がん抑制遺伝子PHLDA3による臓器を超えた神経内分泌腫瘍抑制メカニズムの解明<br/>研究代表者名:大木 理恵子</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:科学研究費 挑戦的研究(萌芽)<br/>研究課題名:食事療法を用いた副作用のない非機能性の膵臓神経内分泌腫瘍の予防法?治療法の開発<br/>研究代表者名:大木 理恵子</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:科学研究費 基盤C<br/>研究課題名:肝臓におけるタンパク質フコシル化異常による疾患発症機構の解明<br/>研究代表者名:田端 祐子</p>
<p>研究費名(支援先):日本学術振興会<br/>研究事業名:特別研究員奨励費<br/>研究課題名:p53-PAD7を介した分化方向性および肝がん制御機構の解明<br/>研究代表者名:中野 愛里</p>
<p>研究費名(支援先):長崎大学卓越大学院プログラム<br/>研究事業名:世界を動かすグローバルヘルス人材育成プログラム<br/>研究課題名:Analysis of the role of p53-PAD7-YAP/TAZ pathway in deciding cell fate and oncogenesis of hepatocarcinoma<br/>研究代表者名:中野 愛里</p>
<p>研究費名(支援先):科学研究費補助金<br/>研究事業名:新学術領域研究(研究領域提案型)<br/>研究課題名:学術研究支援基盤形成 先端モデル動物支援プラットフォーム<br/>研究代表者名:今井 浩三、井上 純一郎 (研究分担者:<span style="text-decoration: underline;"><strong>荒木 喜美(熊本大学生命資源研究?支援センター)</strong></span>)</p>
<p/>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250227.pdf">プレスリリース</a>(PDF1,526KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3269<br/>e-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
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研究
2025/02/27 14:00:00 GMT+9
ページ
-
ミトコンドリアにおけるタンパク質合成異常による新たな貧血のメカニズム発見_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250218
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>ミトコンドリアにおけるタンパク質合成が抑制されると、胎児期に致死的な貧血が起こることがわかりました。</li>
<li>本研究により、ミトコンドリアにおけるタンパク質合成には細胞内の鉄分布を正常に維持する新たな役割があることがわかりました。</li>
<li>今回得られた知見は、貧血をはじめとする鉄の関与する疾患の理解とこれらに対する新規治療法の開発につながると考えられます。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 細胞内のタンパク質はその大部分は細胞質で合成されますが、ごく一部のタンパク質はエネルギー産生等を司る細胞内小器官であるミトコンドリアにおいても合成されます。このミトコンドリアでのタンパク質合成は主にエネルギー産生に関与していると考えられてきました。<br/>今回、熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS)の森嶋達也特任講師(<a href="https://ircms.kumamoto-u.ac.jp/members/jrpi/">IRCMS若楠研究者</a>)、滝澤仁教授らの研究グループは、東北大学、分子生物学研究所(ドイツ)などとの共同研究で、ミトコンドリアにおけるタンパク質合成を司る酵素であるミトコンドリアtRNA修飾※1酵素MTO1の欠失マウスを用いた研究により、ミトコンドリアでのタンパク質合成が阻害されると細胞内の鉄の分布異常が起こり、結果として胎児期に致死的な貧血を引き起こすことを発見しました。本研究成果は、貧血をはじめとする鉄が関与する疾患の理解とこれらに対する新規治療法の開発につながることが期待されます。<br/>本研究成果は、令和7年2月21日に学術雑誌「Science Advances」に掲載されました。<br/><br/>※本研究成果は、日本学術振興会外国人研究者招聘事業(外国人特別研究員、18F18408)、科学研究費助成事業(18K16124、22K19548)、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)創発的研究支援事業(JPMJFR200O)、公益財団法人先進医薬研究振興財団、公益財団法人東京生化学研究会(現:公益財団法人中外創薬科学財団)、一般財団法人化学及血清療法研究所、公益財団法人持田記念医学薬学振興財団、一般社団法人日本血液学会、熊本大学健康長寿代謝制御研究センター、Joachim Herz Stiftung、Deutsche Forschungsgemeinschaft (DFG)の支援により得られたものです。</p>
<p/>
<p>【展開】</p>
<p>今後は出生後にMto1遺伝子を欠失させる新たなマウスモデルを作製し、成体の血液産生におけるミトコンドリアタンパク質合成を詳細に解析する予定です。鉄は生体にとって必須の金属である一方、過剰になると毒性を示します。本研究は貧血をはじめとする鉄関連疾患の病態に、ミトコンドリアにおけるタンパク質合成の異常が関与している可能性を示唆しており、これらの疾患の理解を深めるととともに、新たな治療法につながることが期待されます。</p>
<p/>
<p style="text-align: justify;">【用語解説】</p>
<p style="text-align: justify;">※1RNA修飾:DNAから転写された後、RNA上にメチル基やアセチル基とい った様々な”飾り”となる分子が付加されることによりRNAの構造や機能が変化します。澳门赌场ワクチンの実用化に貢献したとして2023年のノーベル生理学?医学賞がRNA修飾の研究に授与されました。</p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Mitochondrial translation regulates terminal erythroid differentiation by maintaining iron homeostasis</li>
<li>著者:Tatsuya Morishima1,2?, Md. Fakruddin1,2?, Yohei Kanamori3, Takeshi Masuda4, Akiko Ogawa5, Yuxin Wang1, Vivien A. C. Schoonenberg6, Falk Butter6, Yuichiro Arima7,8, TakaakiAkaike9, Toshiro Moroishi3,8, Kazuhito Tomizawa10, Toshio Suda11,12, Fan-Yan Wei5, HitoshiTakizawa1,8*<br/>(?Equally contribution, *責任著者)</li>
<li>所属:1熊本大学国際先端医学研究機構 幹細胞ストレス研究室、2熊本大学国際先端医学研究機構 造血幹細胞工学寄附講座、3熊本大学大学院生命科学研究部 分子薬理学講座、4熊本大学大学院生命科学研究部 微生物薬学分野、5東北大学加齢医学研究所 モドミクス医学分野、6Quantitative Proteomics, Institute of Molecular Biology, Mainz, Germany、7熊本大学国際先端医学研究機構 心臓発生研究室、8熊本大学 健康長寿代謝制御研究センター、9東北大学大学院医学研究科 環境医学分野、10熊本大学大学院生命科学研究部 分子生理学講座、11熊本大学国際先端医学研究機構 幹細胞制御研究室、12State Key Laboratory of Experimental Hematology, Institute of Hematology, Blood Diseases Hospital, Chinese Academy of Medical Sciences & Peking Union Medical College, Tianjin, China</li>
<li>掲載誌:Science Advances</li>
<li>doi:<a href="https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adu3011">10.1126/sciadv.adu3011</a></li>
<li>URL:<a href="https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adu3011">https://www.science.org/doi/10.1126/sciadv.adu3011</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250218web.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF283KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学国際先端医学研究機構(IRCMS)<br/>担当:渡辺<br/>電話:096-373-6848<br/>e-mail:ircms※jimu.kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/25 12:25:00 GMT+9
ページ
-
周期時変システムの数理モデル化に関する基礎理論の構築_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250217
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>周期時変システムを高精度にモデル化する基礎理論を新たに構築した。</li>
<li>既存の時不変系へのシステム同定論を拡張することで、より高精度な数理モデルを簡単に導出することが可能になった。</li>
<li>自動運転システムなどのマルチレートセンサ系への展開が期待される。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p>熊本大学大学院 先端科学研究部 岡島寛准教授らは、周期時変システムに対する高精度な数理モデル化に関する研究成果を発表しました。本研究では、周期時変システムの数理モデルを導出するシステム同定アルゴリズムを提案しています。時不変化手法の一つである「サイクリング」を利用することで、線形時不変系に対する既存のシステム同定法を適用し、さらにマルコフパラメータに関する性質を利用した座標変換によって周期時変システムのモデルパラメータを導出します。本研究成果は、「<span>IEEE ACCESS</span>」に<span>2025</span>年<span>1</span>月<span>30</span>日に掲載されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p> 背景で述べたように、マルチレートセンサ系では入出力の組を直接入手できないため、本研究の手法をそのようなシステムの数理モデル化に応用することも可能です。数理モデルが与えられていることを前提とした設計理論は数多く存在するため、数理モデルを高精度に求める本研究の成果は、工業分野や科学技術分野における技術力?研究力の向上に寄与することが期待されます。</p>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>論文名:Cyclic Reformulation Based System Identification for Periodically Time-varying Systems<br/>著者:岡島寛,藤本悠介,奥宏史,近藤晴人<br/>掲載誌:IEEE ACCESS (オープンアクセス誌)<br/>URL:https://ieeexplore.ieee.org/document/10858707</p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250217-1.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_09_ja_2.png/@@images/18ac5cdf-a729-4a68-b05f-2defc6e8fbe3.png" title="sdg_icon_09_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_09_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/17 02:10:00 GMT+9
ページ
-
糖尿病の新たな治療標的Betageninを発見~膵β細胞の増殖を促進する革新的な糖尿病治療薬の開発に期待~_澳门赌场
/whatsnew/seimei/20250214
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>?インスリン分泌を促進する消化管由来因子としてBetageninを同定し、このBetageninは膵β細胞の増殖およびアポトーシス<sup>注1)</sup>抑制作用も併せ持つことを明らかにした。</li>
<li>細胞外に分泌されるアミノ酸配列に基づくBetageninペプチド<sup>注2)</sup>の合成に成功し、 このBetageninペプチドは薬剤誘導性の糖尿病モデルマウスの病態を改善した。</li>
<li>マウスにBetageninを強制発現させると、糖尿病が改善し、膵β細胞量が回復した。</li>
<li>?Betagninを標的とした創薬研究の発展により、新しい糖尿病治療薬の開発が期待できる。</li>
</ul>
<p><br/><br/></p>
<p/>
<p/>
<p>【研究の概要】</p>
<p> 埼玉医科大学医学部中央研究施設の豊島秀男客員准教授、横尾友隆准教授、筑波大学医学医療系の島野仁教授、順天堂大学大学院医学研究科難病の診断と治療研究センターの岡﨑康司センター長、大阪大学大学院生命機能研究科の髙島成二教授らの共同研究グループは、消化管から分泌される生活習慣病に関連する液性因子を広く探索し、糖尿病治療の新たな候補分子としてインスリン分泌促進と膵β細胞<sup>注3)</sup>増殖促進の二つの作用を併せ持つ消化管由来ペプチドBetagenin(ベータジェニン)を発見しました。Betageninは動物モデルで糖尿病を改善する効果があり、その作用機序を詳細に解析すると重要なことに、糖尿病によって減少した膵β細胞を再生することが明らかとなり、長期的な血糖コントロールを改善する画期的な治療法につながる可能性があります。<br/>??? 本研究成果は、Journal of Biological Chemistryのオンライン版に2025年1月16日(木)付で公開されました。<br/><br/><br/><br/></p>
<p/>
<p>【今後の展開】</p>
<p> 本研究により、Betageninを標的とする膵β細胞の減少を食い止め、再生と増殖を促しインスリン分泌を増強するという従来とは異なる新しい作用機序の糖尿病治療薬が開発される可能性があります。また、膵β細胞を直接増やす作用機序から、1型糖尿病のみならず2型糖尿病に対する改善効果も大いに期待出来ます。さらに、Betageninは膵島や膵臓の再生医療にも応用できる可能性も秘めていると考えられます。<br/> 以上のことから、今回、我々が発見したBetageninは、糖尿病研究に様々な波及効果をもたらし、新たな治療薬の開発、治療戦略の構築につながると期待されます。</p>
<p/>
<p><br/><br/></p>
<p>【論文情報】</p>
<p>論文名:Betagenin ameliorates diabetes by inducing insulin secretion and β-cell proliferation<br/>(Betageninはインスリン分泌と膵臓β細胞増殖を誘導して糖尿病を改善する)<br/>著者名:Tomotaka Yokoo; Kazuhisa Watanabe; Kaoruko Iida; Yutaka Nakachi; Hiroaki Suzuki; Hitoshi Shimano; Seiji Takashima; Yasushi Okazaki; Nobuhiro Yamada; Hideo Toyoshima<br/>横尾友隆(埼玉医科大学)、渡邉和寿(筑波大学、自治医科大学、現 東京家政大学)、飯田薫子(筑波大学、現 お茶の水女子大学)、仲地ゆたか(埼玉医科大学、現 熊本大学)、鈴木浩明(筑波大学、現 実践女子大学)、島野仁(筑波大学)、高島成二(大阪大学)、岡﨑康司(埼玉医科大学、現 順天堂大学)、山田信博(筑波大学)、豊島秀男(埼玉医科大学)<br/>雑 誌:Journal of Biological Chemistry<br/>DOI:<a href="https://doi.org/10.1016/j.jbc.2025.108202">10.1016/j.jbc.2025.108202(https://doi.org/10.1016/j.jbc.2025.108202)</a><br/>公開日:2025年1月16日(オンライン先行公開)</p>
<p/>
<p><br/><br/></p>
<p>【用語解説】</p>
<p>注1)アポトーシス<br/>細胞が構成している組織をより良い状態に保つためのプログラム細胞死のこと。</p>
<p>注2)ペプチド<br/>2つ以上のアミノ酸がペプチド結合でつながったもので、ホルモンや酵素など生理作用をもつものが知られている。</p>
<p>注3)膵β細胞<br/>膵臓ランゲルハンス島にあり、インスリンを合成?分泌する細胞のこと。</p>
<p><br/><br/></p>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250214.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF1,471KB)</p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<p/>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3269<br/>e-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp</p>
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/14 14:00:00 GMT+9
ページ
-
体の左右非対称性の始まりとなる細胞の動きを発見_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250213-2
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>内臓の配置によって示される体の左右非対称性がいつ?どのように決定されるのか?という問いは、いまだ完全に解明されていません。</li>
<li>孵卵直後のニワトリ胚を解析した結果、細胞の動きに左右差があったことから、体の左右非対称性はこれまで考えられていたよりも早い時期から存在することを発見しました。</li>
<li>本研究の成果は、体の左右非対称性の起源に迫るとともに、非対称性の不具合によって起きるヒトの病気の新たな発症メカニズムの解明につながることが期待されます。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 多くの生物は、左右対称な外見と非対称な内臓という複雑な構造の体を持ちます。体の左右対称性は胚の正中線構造物の形成によって始まりますが、非対称性の起源については明確な答えが出ていません。<br/> 熊本大学国際先端医学研究機構の淺井理恵子特任講師らの研究グループは、ヒトと同じ羊膜類<sup>*1</sup>の一種であるニワトリ胚を顕微鏡下で培養?ライブイメージングを行い、さらにPIV<sup>*2</sup>とよばれる流体力学に基づく計測法で細胞の動きを解析しました。結果、原始線条と呼ばれる正中線構造物が形成される時期の細胞の動きには顕著な左右差があったことから、これまで想定されていたよりも早い時期から体の左右非対称性は存在することが明らかになりました。<br/>細胞の動きは、臓器形成だけではなく免疫応答やガン転移など生命の恒常性の維持にも重要な役割を担っており、その破綻は重篤な病気の一因になります。本研究で明らかになった左右非対称的な細胞の動きは、動物の体はどのように作られるのか?という根源的な問いに迫るとともに、病気の新たな発症メカニズムの解明につながることが期待されます。<br/>? 本研究成果は、令和7年2月3日に「米国科学アカデミー紀要(PNAS)に掲載されました。</p>
<p/>
<p style="text-align: justify;">【用語解説】</p>
<p style="text-align: justify;">*1羊膜類:胚発生の過程で羊膜を持つ生物。ヒト、マウス、ニワトリなど。<br/>*2PIV:Particle Image Velocimetry の略。流体を可視化?計測するために開発された技術であり、水の流れや自動車の走行時に生じる気流を計測する場面などで用いられる。</p>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Bilateral cellular flows display asymmetry prior to left-right organizer formation in amniote gastrulation</li>
<li>著者:Rieko Asai, Shubham, Sinha, Vivek N Prakash, Takashi Mikawa</li>
<li>掲載誌:Proceedings of the National Academy of Sciences (PNAS)</li>
<li>doi:<a href="https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2414860122">https://doi.org/10.1073/pnas.2414860122</a></li>
<li>URL:<a href="https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2414860122">https://www.pnas.org/doi/10.1073/pnas.2414860122</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250213-2.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF355KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学国際先端医学研究機構<br/>担当:淺井理恵子(特任講師)<br/>電話:096-373-6846<br/>e-mail:rasai※kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/13 13:00:00 GMT+9
ページ
-
精子膜タンパク質の酸化が体外受精における受精率低下に関与する_澳门赌场
/whatsnew/seimei-sentankenkyu/20250213
<![CDATA[<p>【ポイント】</p>
<ul>
<li>体外受精における受精率の低下に、精子膜タンパク質中チオール基の酸化が関与することを明らかにしました。</li>
<li>精子膜上チオール基の酸化は、受精するために必要となる精子における運動能の活性化(ハイパーアクチベーション)を抑制しました。</li>
<li>本知見は、精子膜タンパク質中チオール基を標的とした体外受精技術の開発や不妊症の診断への応用が期待できます。</li>
</ul>
<ul>【概要説明】</ul>
<p> 熊本大学生命資源研究?支援センター資源分野の中尾聡宏特任助教、白角一樹医学教育部大学院生(当時)、田村香菜薬学部学生(当時)、古閑礼涼医学教育部大学院生、竹尾透教授、生殖工学共同研究分野の中潟直己特任教授、和歌山県立医科大学の池田真由美助教、京都薬科大学の異島優教授は、マウス精子を用いた体外受精において、精子膜上のチオール基の酸化が、精子の受精率を低下させることを明らかとしました。<br/>??? 酸化ストレスは、精子の受精率を低下させる主要な要因として知られています。中尾特任助教、竹尾透教授の研究グループは、精子膜上に存在するチオール基が酸化されることで、精子の受精率が低下することを明らかとしました。また、精子が卵子と受精するためには、ハイパーアクチベーションと呼ばれる精子運動能の活性化が必要です。精子膜上チオール基の酸化は、このハイパーアクチベーションを抑制することで、精子における受精能低下の原因となることを明らかにしました。<br/> 本知見は、実験動物や家畜の繁殖、生殖医療における不妊治療において、精子膜上チオール基の酸化を標的とした生殖補助技術の開発や不妊症診断への応用が期待できます。<br/> 本研究成果は令和6年12月17日に科学雑誌「Biology of Reproduction」に掲載されました。本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(26860039、23K06097」及び国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)創薬基盤推進研究事業「マウスバンク機能の拡充による創薬イノベーションの迅速化」(JP20ak0101049h0005)の支援を受けて実施したものです。</p>
<p/>
<p style="text-align: justify;">?<br/>【論文情報】</p>
<ul>
<li>論文名:Oxidation of thiol groups in membrane proteins inhibits the fertilization ability and motility of sperm by suppressing calcium influx</li>
<li>著者:Satohiro Nakao, Kazuki Shirakadoa,Kana Tamura, Reiri Koga, Mayumi Ikeda-Imafuku, Yu Ishima, Naomi Nakagata, Toru Takeo</li>
<li>掲載誌:Biology of Reproduction</li>
<li>doi:<a href="https://academic.oup.com/biolreprod/advance-article-abstract/doi/10.1093/biolre/ioae183/7926935?redirectedFrom=fulltext">10.1093/biolre/ioae183.</a></li>
<li>URL:<a href="https://academic.oup.com/biolreprod/advance-article-abstract/doi/10.1093/biolre/ioae183/7926935?redirectedFrom=fulltext">https://academic.oup.com/biolreprod/advance-article-abstract/doi/10.1093/biolre/ioae183/7926935?redirectedFrom=fulltext</a></li>
</ul>
<p>【詳細】 <a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250213.pdf" target="_blank" rel="noopener noreferrer">プレスリリース</a>(PDF667KB)</p>
<p/>
<p>?</p>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/> <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_03_ja_2.png/@@images/9ffb7138-bfaf-4665-a923-62edf9423d6d.png" title="sdg_icon_03_ja_2.png" width="142" alt="sdg_icon_03_ja_2.png" height="134" class="image-inline"/>??</p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address>
<p><strong> お問い合わせ</strong></p>
<p>熊本大学生命資源研究?支援センター <br/>資源開発分野<br/>担当:教授 竹尾 透<br/>電話:096-373-6570<br/>e-mail:takeo※kumamoto-u.ac.jp<br/> (※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/02/13 10:00:00 GMT+9
ページ
-
AI で植物細胞構造をバーチャルに染色し、 高精度に解析する新手法を確立_澳门赌场
/whatsnew/sizen/20250131
<![CDATA[<p><strong>(ポイント)</strong></p>
<ul>
<li>深層学習によるバーチャル染色法により、明視野顕微鏡画像からラベルフリーで植物細胞の形態や状態を高精度に解析する技術を確立しました。</li>
<li>従来の蛍光染色を用いる手法に比べて、非侵襲的な細胞解析が可能であり、動画像解析や高スループット解析に適しています。</li>
<li>本技術は、タバコ培養細胞やシロイヌナズナの葉表皮細胞、さらにはオオカナダモの葉緑体の動態解析などに応用され、多様な植物細胞研究における有用性を実証しました。</li>
</ul>
<p style="text-align: justify;"><span/>【概要説明】 </p>
<p> 熊本大学大学院自然科学研究部博士前期課程2年の市田まなみ大学院生、理学部4年の山道明奈大学生(当時)、大学院先端科学研究部の檜垣匠教授は、深層学習モデルを活用して植物細胞構造をバーチャルに染色する技術を確立しました。この技術により、従来必要とされていた蛍光染色を行わずに明視野顕微鏡画像のみから植物細胞構造の特異的な可視化と分析が可能になりました。<br/>研究チームは、タバコの培養細胞を対象に、細胞膜や核などの細胞構造を深層学習モデルによってバーチャルに可視化することに成功しました。また、バーチャル染色した画像を用いて、シロイヌナズナの葉表皮細胞の形態、葉緑体の動態、細胞生死判定などの様々な解析を行い、本技術の多様な応用可能性を確認しました。特に、葉緑体の動態を時間経過観察で高精度に追跡できる点や、生細胞と死細胞を正確に分類できる点が注目されます。本研究の成果は、バーチャル染色法が蛍光染色の課題である光毒性や蛍光退<br/>色を克服しつつ、細胞生物学研究において非侵襲的かつ効率的な解析を可能にする新たな手法としての可能性を拓くものです。<br/>本研究成果は令和7 年1 月31 日、科学雑誌「Plant Molecular Biology」に掲載されました。本研究は日本学術振興会科研費、科学技術振興機構 CREST、および熊本大学国際先端科学技術研究機構 Research Cluster Digital Plant Cell Biologyの支援を受けて実施されました。</p>
<p>【今後の展開】</p>
<p> 本技術は、植物細胞生物学における顕微鏡解析の新たな手法として、多様な細胞種や研究テーマへの幅広い応用が期待されます。特に、蛍光染色が困難なサンプルや動的な細胞現象の解析においても有効であり、細胞生物学や分子農学の分野において、新たな知見の創出と研究の発展が大いに促進されることが期待されます。</p>
<p><strong>(論文情報)</strong></p>
<p>論文名:Virtual staining from bright-field microscopy for label-free quantitative analysis of plant cell structures<br/>著者:Manami Ichita, Haruna Yamamichi, and Takumi Higaki* (*責任著者)<br/>掲載誌:Plant Molecular Biology<br/>doi:10.1007/s11103-025-01558-w<br/>URL:https://link.springer.com/article/10.1007/s11103-025-01558-w</p>
<p>詳細:<a href="/daigakujouhou/kouhou/pressrelease/2024-file-1/release250131.pdf">プレスリリース</a></p>
<p/>
<p><img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/icon.png/@@images/39207fe2-5580-4840-9714-48e1fc6172fc.png" title="icon.png" alt="icon.png" class="image-inline"/>???? <img src="/daigakujouhou/katudou/SDGs/file/i/sdg_icon_02_ja_2.png/@@images/8032ba3d-a877-4a15-b6fd-60f50cbdf9de.png" title="sdg_icon_02_ja_2.png" width="133" alt="sdg_icon_02_ja_2.png" height="127" class="image-inline"/></p>
<p><a href="/daigakujouhou/katudou/SDGs/index"><熊本大学SDGs宣言></a></p>
<address><strong> お問い合わせ </strong> <br/>熊本大学 総務部総務課広報戦略室<br/>電話:096-342-3271<br/>E-mail:sos-koho※jimu.kumamoto-u.ac.jp
<p>(※を@に置き換えてください)</p>
</address>]]>
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研究
2025/01/31 12:00:00 GMT+9
ページ
-
「地域中核?特色ある研究大学強化促進事業」に採択されました_澳门赌场
/whatsnew/honbu/jpeaks_KU
<![CDATA[<p> 「地域中核?特色ある研究大学強化促進事業(<span>J-PEAKS</span>)」は、日本全体の研究力を向上させ、新たな価値創造を促進していくために、地域の中核大学や研究の特定分野に強みを持つ大学が、その強みや特色のある研究力を核とした戦略的経営の下、他大学との連携等を図りつつ、 研究活動の国際展開や社会実装の加速等により研究力強化を図る環境整備を支援することにより、我が国全体の研究力の発展を牽引する研究大学群の形成を推進することを目的する事業です。(支援経費は1件当たり最大<span> 55 </span>億円程度、事業期間は<span> 5 </span>年間、採択件数は最大<span> 25 </span>件 程度。)</p>
<p> 本学は、この令和6年度「地域中核?特色ある研究大学強化促進事業」へ提案申請を行っておりましたところ、このたび「採択」の通知を受けました。</p>
<p> 本学の<span>10</span>年後の<span>Vision</span>として、「半導体集積地のモデル都市構築を先導し、世界中から多様な人材が集まる研究教育大学」になることを掲げ、「半導体実装から社会共創研究を通じて、地域イノベーションの実現と持続可能な産業都市構築を目指す」ことを提案概要としております。</p>
<p> サプライチェーンの変動に柔軟に対応できるよう、地域産業の生産性と技術力の向上を支え、また、それに向けた課題解決?研究を核にして、社会共創のエコシステムを確立していきます。</p>
<p> 令和<span>7</span>年<span>1</span>月<span>27</span>日(月)に行った記者発表では、小川学長より「本事業を通じて地域の企業とともに大学も成長していきたい。半導体研究から派生する生命科学系や人文社会科学系と連携すべき研究分野についても力を入れていくために、さらなる大学改革を行っていく。」との決意表明がありました。</p>
<p> 本事業の実施に向けて、引き続き努力を行って参りますので、皆様のご支援?ご協力をお願いいたします。</p>
<p/>
<p>【1/27記者会見の様子】</p>
<p><img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy_of_jpeaks3.jpg/@@images/921499b6-4932-48cd-90d6-6ce0de25b2af.jpeg" title="Jpeaks記者会見3" height="180" width="275" alt="Jpeaks記者会見3" class="image-inline"/>? <img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy_of_jpeaks4.jpg/@@images/15850f55-5e0c-4f7c-844a-b9b3f750c0c1.jpeg" title="Jpeaks記者会見4" height="180" width="245" alt="Jpeaks記者会見4" class="image-inline"/>? <img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy_of_jpeaks5.jpg/@@images/8897fa41-2467-4d7f-8576-b59d0072310c.jpeg" title="Jpeaks記者会見5" height="180" width="242" alt="Jpeaks記者会見5" class="image-inline"/></p>
<p><img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy_of_jpeaks.jpg/@@images/f264d5d9-b984-428d-aa6c-0dd139175b1a.jpeg" title="Jpeaks記者会見1" height="180" width="245" alt="Jpeaks記者会見1" class="image-inline"/>? <img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy_of_jpeaks6.jpg/@@images/5e9e21f3-a612-4872-979a-628ae5b37c30.jpeg" title="Jpeaks記者会見6" height="180" width="242" alt="Jpeaks記者会見6" class="image-inline"/></p>
<p>【事業概要の図】</p>
<p><img src="/whatsnew/honbu/honbu-file/copy2_of_jpeaks2.jpg/@@images/8fc242ce-5684-46a8-a10b-a744a56101d3.jpeg" title="Jpeaks記者会見2" height="365" width="493" alt="Jpeaks記者会見2" class="image-inline"/></p>
<p><br/>【本件についてのお問い合わせ】<br/>〇 熊本大学 経営企画本部 <br/> 電話:<span>096-342-3971</span></p>]]>
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研究
その他
2025/01/27 16:00:00 GMT+9
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