熊本の狩猟実態を解明!

熊本大学文学部シンジルト教授は、熊本の狩猟実態を解明し、2015年3月31日『狩猟の民族誌:熊本南部における生業?社会?文化』(総文字数:18万字)を刊行しました。

本著において、熊本大学文学部3年生たちが、五木村など熊本南部における現地調査で得られたデータを基に、狩猟はいかに実践されており、その実践はいかなる社会文化的な効果を生み出しているかを明らかにしました。本著は「生業:猟師たちの生活世界」、「社会:狩猟から見る人々のつながり」、「文化:猟師たちの世界観」の三部から構成され、現代日本における狩猟の実態を浮き彫りにしました。
現地調査では若い執筆者たちが猟師たちと直に接し、深く語りあうことにより、それまで一般的に思われていた「寡黙な猟師たち」というイメージは必ずしも現実に当てはまらないことを明らかにしました。また、猟師が生活する社会は「閉ざされた」ものではなく、それを取り巻く外部社会との関わりの中で常に再編されています。さらに、エキゾチックなものとして「神秘化」されやすい狩猟文化の多くもまた、われわれにとって馴染み深い要素を取り込んだ上で確立していることが明らかになりました。

詳細: プレスリリース本文 (PDF 75KB)

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熊本大学文学部総合人間学科
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